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シリーズ「田舎暮らし」④ 日高川町の安大さん
2010年5月21日
写真: オープン11年目でリニューアルした店の前で安大さん夫婦
大阪府交野市出身の孝夫さん (49) と妻豊子さん (48) が交野から日高川 (旧中津村) へ引っ越してきたのはいまから17年前の平成5年。 アトピー性皮膚炎だった長女の転地療養の意味もあって、 「どこか環境のいいところがあれば...」 と田舎暮らしを考えていたところ、 現在も活動が続く民間のなかつ村移住推進協議会の取り組みを紹介したテレビを 「たまたま見た」 のがきっかけだった。 「それまで和歌山は白浜ぐらいしか行ったことがなかったし、 具体的に和歌山への移住を考えていたわけでもなかった。 とりあえずどんなところなのか、 遊びがてら一度行ってみよう」 と、 1泊2日で家族で訪問。 協議会会長の上平裕一さんに村内をあちこち案内してもらい、 その後の2回目の訪問で現在の土地を紹介され、 「子どもの学校が近く、 なにより自然が素晴らしく気に入った」 という。
孝夫さんは移住前は寝屋川養護学校の教諭で、 田尻へ来てからも転勤した泉佐野養護学校まで電車で通勤。 家から車で広川駅まで行き、 日根野駅から学校までは自転車という毎日が続き、 「片道3時間ぐらいかけて通ってましたけど、 さすがにしんどくなって、 1年後からは車で通いました」 と振り返るが、 いまから6年前に退職。 豊子さんに一からパン作りを習い、 夫婦二人三脚で店を切り盛りしながら、 毎週1回、 教員時代のつながりで買ってくれる大阪の友人や知人に配達し、 町内の小学校や保育所にも定期的に給食用のパンを配達している。 工房も兼ねる店は商品を並べるだけでいっぱい、「遠くからわざわざ買いに来てくれた人とも立ち話しかできない」ほど狭かったが、ことしに入って待望のカフェスペースを増築。窓に面したカウンターとウッドテーブルで8人まで座ることができ、豊子さんは「カフェは基本的に予約制ですが、ゆっくりくつろいでもらえます。また、パンやケーキ作りのサークル(オレンジの会)も主宰していますので、教室や交流の場として充実させていければ」と笑顔。次回の教室は6月13日午後2時からピザ作りを紹介する。 「こちらに来て、しばらくは山や空の色、星空の美しさに感動の連続でした。地元の方もオープンな方ばかりですし、子どもたちも祭りに喜んで参加するなど、いまでは都会に行くと『早く中津へ帰りたい』と思うようになりました」と、すっかり日高川人な安大さん一家。この移住の成功の裏には、地域や人とのつながりをつくることに労を惜しまない上平さんら民間団体、行政の力も大きかったという。 |
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