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物価調査員の酒井さんに藍綬褒章

2010年4月29日
写真:  「身に余る光栄、皆さまのおかげです」と酒井さん

2010429褒章.jpg 春の褒章受章者が発表され、 県関係は民間の業務に精励、 功績を残した黄綬褒章が2人、 公共の事務に尽力、 功績を残した藍綬褒章が3人の計5人で、 日高地方は元小売物価統計調査員の酒井弘美さん (62) =御坊市島=が統計調査功績で藍綬褒章を受章する。 県知事任命の特別職の地方公務員として、 昭和55年から昨年末まで30年近く、 消費生活に関する経済施策の基礎資料作りに貢献した。

 小売物価統計調査は商品の小売価格やサービスの料金、 家賃などを全国規模で毎月調べており、 調査員は決められた日に小売店や事業所を訪問して調査対象商品の価格やサービスの料金をチェック。 酒井さんは市内で2人の調査員の1人として、 本町商店街などの店舗や事業所を担当、 生鮮食料品をはじめ電化製品、 衣類など数十品目の商品、 サービスの価格を調査してきた。

 調査は毎月3日間、 必ず1人で行い、 1つの品目につき同じエリアの2店舗の価格を調査。 商店街の北と南で変動を調査した。 理容店やスーパーの商品はとくに大きな変動はないが、 野菜や魚など生鮮食料品は天候の加減で変動があり、 とくにガソリンや灯油は原油価格の高騰で大きく変動。 数年前の原油高に伴うガソリン高騰の折には、 「調査対象のガソリン、 灯油もみるみる価格が上がりましたし、 他の石油関連商品の値上がりも驚くものがありました」。 調査員として、 家計を預かる主婦としても長年の調査活動で物価の動向やニュースには敏感になったという。

 調査の際にはいつも、 訪問先の仕事の邪魔にならないよう、 「スーパーならお昼の2時ごろから3時ごろにかけて、 お客さんの少ない時間に行くように気を使いました」。 また、 30年前といまでは調査の際に使う道具もかわってきており、 当初はノートと鉛筆を使って最終のデータは郵送していましたが、 やがてノートは携帯電子機器にかわり、 データは電話回線で送信するようになった。 自身の性格も 「もともとあまり社交的ではなかったんですが、 調査で訪ねるお店の人と顔なじみになり、 いろんなお話をさせてもらうなかで、 いつのまにか自然に世間話もできるようになりましたね」 と笑う。

 平成19年3月から20年10月までは個人企業経済調査員も兼務。 昭和60年と平成10年には小売物価統計調査功労で総務庁長官表彰、 20年には個人企業経済調査功労者として総務大臣表彰を受賞。 今回の藍綬褒章には 「受章は本当に夢のようです。 コツコツと地道に30年間続けられたのも、 私を支え、 ご協力くださった多くの商店主の皆さんのおかげです」 と喜んでいる。

 褒章は29日付で発令となり、 伝達は5月14日に東京の総務省、 喜びの拝謁も同日行われる。

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