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御崎神社のウバメの老樹 木食い虫で枯死

2010年4月25日
写真:枯れた老樹を見ながら説明を受ける神社総代ら

0425①.jpg 衰弱が進んでいた美浜町和田(本ノ脇)、 御崎神社の県指定文化財(天然記念物)のウバメガシの老樹は、1年ほど前に末期症状の木食い虫被害が確認され、一部の根を残して枯死状態にあることが分かった。24日には所有者である神社の総代と町文化財保護審議委員会のメンバーが合同で樹木医の説明を受け、「このままにはしておけない」と一部を残し切断する方向で話がまとまった。
 
 文化財指定を受けている老樹は社殿わきに2本あり、神社が別の場所から遷座された859年、庭木として数百本が植えられたと伝えられ、樹齢はいずれも1150年以上とみられている。問題の木は南北に並ぶ2本の南側で、高さは約12㍍、幹周りは約3㍍。台風の高潮による塩害被害で樹木医が診察した6、7年前には南側半分の根が腐って木が傾きはじめており、町と県と神社が3分の1ずつ費用を出し合い、平成17年度から昨年度まで計約190万円をかけて倒れかけた木に支柱をつくるなど、 対策と治療を行ってきた。
 
 しかし、土壌改良は思うように効果が出ず、徐々に枯れ枝が増え、昨年6月には弱った木にとどめをさす穿孔虫(ヨシブエノナガキクイムシ)が中に入り込んでいるのを確認。主治医は薬剤注入による虫の駆除と枯れ枝の除去など化学療法と外科治療を続けたが、すでに北側の根と根元約1㍍部分を残して完全に枯れてしまったという。24日には町文化財保護審議委員会メンバーと神社総代ら約20人が神社に集まり、樹木医からこれまでの経過の説明を受け、発芽の可能性はゼロではないが、劇的な回復はほぼ不可能との見通しが告げられた。
 
 文化財保護審議委員会の尾浦浩巳委員長(83)は「この御崎神社は歴史的にも古く、煙樹ケ浜の中核的な存在であり、非常に残念だが、景観や他の木への影響からも枯れた木をこのままにしておくのは難しいだろう」。神社総代会の入江庄次代表理事(63)も「木は枝が張ってこそ見た目も美しいが、こうなってしまっては、県の補助もあるということなので、まだ発芽の可能性のある根元から1㍍ほどを残して切るしかないのでは。いずれにしても、27日の総会で結論を出したい」と話している。

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