美浜町和田の空き地で、 自分の車に知人女性を乗せたままガソリンをまいて火をつけたとして、 御坊署は23日、 自称三重県の男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。 車は全焼し、 被害女性はやけどを負って重傷、 男も軽傷を負った。 男は 「金も仕事もなく、 生きていくあてがないので死のうと思った」 などと供述しており、 将来を悲観し、 好意を寄せていた女性を道ずれに無理心中を図ったのではないかとみて同署が調べている。
逮捕されたのは、 自称三重県熊野市大泊町1番地、 無職若山好男容疑者(53)。 調べによると、 若山容疑者は所有の軽乗用車の車内で、 一緒にいた自称印南町の飲食店員女性(51)にガソリンを浴びせて火をつけた疑い。
現場は本ノ脇地内、 御崎神社南約100㍍の元 「みやいち」 跡地で、 午前5時ごろ、 近くの男性が男と女の叫び声で目が覚め、 「ボン」 という大きな音が聞こえたため2階の窓から外を見ると、 車がオレンジ色の炎に包まれているのを発見。 すぐに119番通報した。 男性が外に出ると、 男女2人が松林の方に逃げるように走っていくのを見つけ、 「誰かが火をつけて逃げたのか」 と思っていた矢先、 2人が戻ってきて助けを求められたという。 女性は両手などにやけどを負っていた。 燃えた車の近くには女性が着ていたとみられる服が散らばっており、 火がついた服を逃げながら脱ぎ捨てたとみられている。 駆けつけた御坊署員が、 現場近くで救急隊の治療を受けている女性とそばにいた若山容疑者を確認。 若山容疑者から事情を聴くと、 「死のうと思ってガソリンをかけた」 と自供したため、 5時56分に現行犯逮捕した。 若山容疑者が火をつけたあと、 2人とも車内から間一髪脱出したが、 女性は手足や顔、 胸などに全治一カ月以上のやけどを負っており、 和歌山市内の病院で治療中。 若山容疑者は御坊市内の病院に運ばれ、 両手などに2週間程度のやけどを負った。
同署によると、 若山容疑者は、 女性が働いていた御坊市内の飲食店の客で、 昨年7月ごろから知り合っていたという。 月に1~2回、 三重から店を訪れていたらしく、 今回は20日に御坊にきて、 前日の22日昼ごろから女性と会い、 午後11時ごろから現場の空き地に車を止めていた。 ガソリンを用意していたことなどから計画的な犯行の可能性もあるが、 どのような経緯で心中を図ったのかなど詳しい動機については今後厳しく追及していく。