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吉原の民家で一家3人無理心中か

2010年4月21日
写真:自宅を立ち入り禁止にして入念に調べる署員ら

0421⑤.jpg 19日昼、美浜町吉原211、無職谷輪芳久さん(60)宅で、芳久さんと母のカツノさん(82)が死亡しているのを、訪れた町職員らが発見。駆けつけた御坊署員らが調べると、自宅裏の納屋で妻(55)も首をつって死んでいるのが見つかった。芳久さんとカツノさんはひもで首を絞められたような跡があり、自宅に荒らされた形跡はないことから、同署では無理心中の可能性もあるとみて慎重に捜査を進めている。

 同署によると、谷輪さん方は芳久さんと妻の2人暮らしで、カツノさんは1年ほど前から町内の福祉施設に入所しており、月に1回程度、外泊で自宅に戻っていた。
 
 現場は松原王子神社北東約100㍍の住宅密集地で、午前11時30分ごろ、カツノさんが入所している福祉施設から町に「18日に戻る予定のカツノさんと連絡が取れない。自宅を見に行くので立ち会ってほしい」との連絡があった。町から酒井睦浩健康福祉課長ら2人が到着したときはすでに親族と施設職員が来ており、かぎのかかっていた玄関を開けて中に入ると、居間のこたつのそばで芳久さんとカツノさんの2人が倒れているのを発見。11時55分ごろに御坊署と消防に通報した。御坊署員らが駆けつけたときは、2人はすでに死亡しており、首にはひもで絞められたような跡が残っていた。周辺を捜索すると、自宅裏の納屋で妻が首をつって死亡しているのが見つかり、手首には刃物で切りつけたような跡があり、自宅には血痕が残っていた。遺書は見つかっていないが、走り書きしたメモのようなものが見つかっており、同署では内容を慎重に調べている。室内には何者かが侵入して争ったようなあとや現金等が盗まれた形跡がないことから、妻が2人の首を絞めて殺害したあと自殺した可能性があるとみて捜査を進めている。
 
 カツノさんは外泊で17日に自宅に戻り、18日に戻る予定だった。3人の死因や死亡推定時刻は分かっておらず、同署では解剖して詳しく調べている。谷輪さん宅は木造平屋建て。普段は静かな住宅地で、署員や県警捜査一課、県警機動鑑識班らが警戒線を張って室内外を詳しく捜査するものものしい雰囲気に、付近の住民らは不安そうな表情で見守っていた。

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