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西ノ地で発見の陶器片は鎌倉時代のものだった

2010年4月18日
写真:見つかった陶器の破片を手に寺下さん

0418③.jpg 印南町の 「切目の歴史を学ぶ会」 の寺下鎮雄会長 (65) の畑 (西ノ地地内) で数年前に見つかった陶器の破片がこのほど、 専門家の調べで形状や材質が1200年ごろ (鎌倉時代) のものと一致することがわかった。 畑は1200年に後鳥羽院の歌会が開かれた移築前の切目王子の御所があったと言われている場所で、 高級な陶器の破片の出土は当時の位の高い人々の生活跡とも考えられ、 御所があったことを裏付ける調査結果となったという。

 陶器の破片は水がめやすり鉢、 茶器などとみられるものが数十点あり、 切目の歴史に詳しい山本賢さん (みなべ町) を通じて県立博物館に送られ、 調査が行われた。
 
 畑は現在の切目王子の東約100㍍。 神社に保管されている資料によると、 周辺は1585年の秀吉の紀州攻めで焼失するまで、 もともとの切目王子があったといわれている場所。 なかでも御所は、 熊野詣での途中に後鳥羽院が何度か訪れたと言われており、 1200年12月3日には国宝ともなっている 「切目懐紙」 が書かれた歌会が開かれている。
 
 県立博物館によると、 見つかった陶器は材質や形状から1200年ごろに中国から輸入され、 国内で人気があった比較的高価な白磁の茶わんや皿という。 このほか年代は判明しないが、 1200年以前に作られたとみられる陶器や江戸時代のろうそくたてなど幅広い年代のものが見つかっており、 「歴史のある土地であることが分かる」 と分析している。
 
 寺下さんは 「御所があったことは記録に残っていたが、 今回の発見でより確実なものとなった。 周辺では昔からよく破片などが見つかっているので、 皆さんにもっと関心を持っていただければ、 さらに重要な資料が見つかるかもしれない」 と話し、 見つかった破片は今後、 公民館での展示を計画している。

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