みなべ町の各地で春の味覚のヒジキ漁が始まっているが、ことしは生育が低調で収穫量が減少。「丈が短く、例年の3分の1程度しかとれない」という声も聞かれる。原因についてははっきりと分かっていないが、「冬場の海水温が高かったのが原因ではないか。ヒジキに限らず、ことしは海藻類全般で生育が悪い」という。町内のヒジキは年々減少しており、堺地区では数年前から禁漁としている。
町内では、 ヒジキ漁は各地域単位で口開け(解禁)する。 すでに解禁となっている山内や岩代ではヒジキの丈が短く、 例年に比べて収穫量が減少しているという。 通常だと1㍍を超えるヒジキもあるが、 ことしは全体的に30㌢にも満たない短いものが多いという。 とる人らの中には 「ことしは皆無に近いぐらい少なかった」という声もある。
山内地区では例年、3月末から4月初旬に解禁しているが、ことしは「成長が悪い」として時期を今月18日に延ばしていた。 近隣の印南町などでも少ないという。 地元からは 「冬場の水温が高かったことが影響したのでは」 という声もあるが、 県水産試験場は 「海水温とヒジキの生育について調べたデータがないので何とも言えない」 という。 堺地区は近年特に激減しており、 数年前から禁漁としている。
漁師らは 「30~40年前は岩場いっぱいにヒジキが生えていたが、 最近は岩肌がむき出しになっている」 と嘆く。 同試験場では平成20年度から堺地内でヒジキが生育しやすくするために磯場を磨いたり、 ウニを駆除したりするなどの試験を実施、 藻場回復に取り組んでいる。