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﨑山さんの生け花ボランティア45年で終了

2010年4月17日
写真:存在感たっぷりの生け花と﨑山さん

0417③.jpg 45年間にわたってJR内原駅の待合室に生け花を飾るボランティアを続けてきた嵯峨御流師範で農業の﨑山鉄郎(としお)さん(75)=日高町萩原=が、今月いっぱいで活動にピリオドを打つ。美しい花が殺風景な待合室を彩り、駅利用者を和ませてきたが、体調に不安があり"引退"を決意。利用客からは「寂しい」と惜しむ声が聞かれ、﨑山さんも「誰かが引き継いでくれればいいのですが」と願っている。

 高校生のころ、小学校の教諭をしていたおばと一緒に卒業式会場に花を飾るのを手伝ったのがきっかけで生け花を始めた。この道60年近い大ベテランで、農業のかたわら教室を開いて指導し、生け花の先生として親しまれてきた。
 
 もともと師匠の南草元さんがJR御坊駅で生け花を飾っていたが、体調を崩したため、引き継ぐ形で始めた。御坊駅では2、3年続けたが、飾る場所がなくなったため、地元の内原駅で始めたのが30歳のとき。「電車を待っている人や降りてきた人に少しでも和んでもらえれば」との思いで、待合室の一角に高さ1㍍ほどのケースを設置。﨑山峰生(ほうせい)の名で、生け花に川柳を添えた展示を続けてきた。夏場は1週間、冬場も10日に1回ぐらい取り替えながら、季節に合った花を使って利用客の目を楽しませてきたが、昨年、脳こうそくをわずらい、体力的に不安が残ることから今月で最後にすることにした。
 
 内原駅で窓口に座って5年になる高尾健司さん(60)は「﨑山さんが飾る生け花を楽しみしている人も多く、じっくり見入っている人もたくさんいました。寂しくなりますが、これまでの活動にご苦労さまでしたといいたい」と感謝。電車待ちしていた地元の女性は「男性の方が飾っているのを見かけましたし、花をいつも楽しみにしていました。もう見られなくなるのは寂しいです」と話していた。
 
 﨑山さんは、御坊駅も含めて半世紀近くの活動を振り返り、「長いようで短かったですね」と感慨深げ。「花の美しさを引き出すのが生け花の魅力ですが、花を見てくれるだけでうれしいです」と笑顔。「気持ちではまだ続けたい思いはありますし、寂しさもあるのが正直なところ。ケースはこのまま置いておきますので、生け花に限らずどなたか何かを展示していただければ」と話している。
 
 現在展示している作品はフジのツルやユリ、スターチスなど使っており、存在感たっぷり。最後の作品は今月下旬に飾ることにしている。

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