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シリーズ 「ネット社会」 ⑨ 2ちゃんねる
2010年3月19日
写真: さまざまなテーマで思いを書き込む掲示板~ニュース速報(VIP)板
しかし、個人のプライバシーがふみにじられ、犯罪を誘発するとも指摘されるなど、悪いイメージが強い2ちゃんねるだが、なかには楽しく、感動的な書き込みも少なくない。有名なものでは小説がベストセラーとなり、ドラマや映画にもなった純愛ストーリーの『電車男』がある。これは「独身男」という板の中に、自身の恋愛挑戦を報告しあうスレがあり、そこにアキバ系オタクの男性が書き込んだ「電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けてお礼をいわれた」というレスが発端だった。ほか、2ちゃんねる発の映画化ストーリーでは、雑談系のニュース速報VIP板で2007年11月から12月にかけて書き込まれた『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』という話もある。「デスマーチ」と呼ばれる劣悪な労働環境の企業(ブラック会社)で働く元ニートの主人公が成長、自分の生き方を見つけていくドラマ。昨年、小池徹平主演で全国公開された。 同じニュース速報VIP板の話では、「消去できないメールが来ました」という感動話も反響を呼んだ。太陽の光を浴びることができないXP (色素性乾皮症)という病気の19歳の男性の初恋。スレ仲間に「鬱陶しい話かもしれないけど、聞いてください」と呼びかけ、とつとつと語られる実話はあまりに悲しく、せつなく、人を愛することの難しさや怖さとともに、愛する人のために行動することの大切さ、生きることのすばらしさが詰まっている。この感動の話は特選スレが保存・公開されている「ハムスター速報 2ろぐ」の2007年下半期名スレ100選(3位)、月別アーカイブ(2007年8月)で読むことができる。匿名で掲示板に書き込みをする他人同士が1つの話で瞬間的につながり、涙を流しながら励まし合う、温かい愛情に満ちた世界が存在する。 |
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