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東本庄の土井さんが絵本出版

2010年3月10日
写真:「オニヤンマととおりあめ」を手に土井さん

0310④.jpg 「昨年、 小児がんで他界した友人の息子さんの元気だった時の姿を絵本にしてプレゼントしたい」 と、 みなべ町東本庄の土井邦江さん (45) は絵本 「オニヤンマととおりあめ」 を自費出版した。 その少年が好きだったという田辺市中辺路町内の石船地内を舞台に、 夏の日、 オニヤンマとりで遊んでいる様子を描いた。 土井さんは 「友人が喜んでくれたのが一番うれしい」 と話している。

 昨年6月、土井さんは中学生の時まで一緒に過ごした幼なじみの友人のたった1人の息子の通夜に出席した。祭壇の前に置かれていたのは、たくさんのひまわりをバックにした笑顔の少年の写真だった。少年は8歳の時にがんと診断され、13歳で他界。土井さんは「痛みも恐怖もない、元気な時の彼の姿を絵本にして母親にプレゼントしたい」と思い、今回の絵本を仕上げた。
 
 亡くなった少年が親戚の子ども2人と一緒にオニヤンマとりをして遊び、その最中に急に通り雨が降ってくるという内容。

 絵本は昨年夏に町図書館で募集した「小さな手づくり絵本」に応募。その後、さらにストーリーを充実させ、先月完成した。サイズは縦横ともに18㌢、カラー刷りで24㌻。土井さんは「私自身も子どもの頃には虫とりが好きで、オニヤンマは特別な存在だった。山で急に雨に降られたりお天気雨にあうと、不思議とうれしくなった。とびっきりきれいでやさしい雨で、少年たちを包んであげたいと思った。自分にも同じ年頃の子どもがいる。絵本をつくりながら何度も泣いてしまった」と話し、あとがきでは「たくさんの人に愛されて中学2年生の初夏、彼は静かにこの世を去った。最後まで懸命に生きぬいた13歳の少年を忘れない」とつづっている。土井さんは、平成20年にも絵本「ウミガメよ いつまでも」を自費出版している。「オニヤンマととおりあめ」は1部500円で、みなべ町と田辺市で販売。主な取り扱い店は次の通り。

 佐々木商店、うえだ、もりや商店、だるまや(以上みなべ町)多屋孫書店、紀伊田辺駅物産店「木紙布庵えん」(以上田辺市)

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