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ともに喜び、悲しんでいますか

2010年3月 6日

 ネット用語でブログを書いた人の発言に対し、見た人から批判や中傷のコメントが殺到することを 「炎上」という。自身の犯罪行為の自慢、 犯罪者の擁護などが原因となることが多いらしく、ようするにエラそうに他人を批判したり、 バカにしたり、思い上がったことを書くと、それを見た何人もの人が「何をいちびってんねん」と集中砲火を浴びせることをいう。
 
 これはブログやネットの世界だけの話ではなく、テレビや新聞もそうで、 最近は読売新聞のくらしのページの声の欄がプチ炎上している。「結婚指輪してますか?」というタイトルで、定年退職後の夫に不満があるという女性の声をきっかけに、女性はいかに家族のために自分を犠牲にしているか。男性はいかに家族のために仕事の戦場でボロボロになっているか。双方が「先日の意見を読んで筆をとらずにいられない」と、熟年男女が投書合戦を繰り広げている。

 これを見て、『THAT LUCKY OLD SUN』というジャズのスタンダードを思い出した。レイ・チャールズら男がうたうときは「女房と罵り合い、ガキにゃ手を焼き、白髪になるほど働いてるのに...」と太陽をにらみ、日本の大西ユカリがうたうと「男と争い、子どもを育て、私は死ぬまで汗まみれ...」と女性がおてんとさんにグチをこぼす。男女が入れ替わっても、夫婦は互いのため、家族のために自分を犠牲にしていることがこの歌詞からも、新聞の投書からもよく分かる。

 問題はストレスをどう解消するか。 この歌のように、太陽にグチをこぼすだけで済むわけもないが、1つのことをともに喜び、悲しめるのが家族の必要にして十分な条件ではないか。
       (静)

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