トップページ > みなべ町'社会>

摘心と摘葉で「紀南高」の生産効率アップ

2010年2月27日
写真:紅南高の効率的生産方法を発表する研究員

0227③.jpg 県立うめ研究所は25日にみなべ町紀州南部ロイヤルホテルで開かれたウメ研究成果発表会 (紀州うめ研究協議会主催) で、 「新梢を摘み取る 『摘心』 と果実周辺の葉を取り除く 『摘葉』 処理で、 紅色の部分が多く価値の高い紅南高が効率よく生産できる」 と発表した。 紅南高は通常の南高梅と比べて2~3倍の価格で取引され、 収益性がアップする栽培方法として注目されそうだ。

 南高梅は日光 (紫外線) に当たると果実が紅色に着色する特性がある。 通常、 1%前後の生産量。 果実は3~5割の部分が色づき外観の美しさや希少価値から、 「紅南高」 として市場で高値で取引されている。
 
 うめ研究所は、 効率的に紅南高を生産する方法を研究。 果実に日光が十分当たるようにするため、 摘心と適葉を組み合わせた栽培方法を検討した。 摘心は4月と5月の2回実施。 新梢を指で摘み取り、 徒長枝の発生を抑えた。 摘葉は、 果実を付けている枝周辺の葉を約25%取り除くという方法で実施した。 その結果、 1樹当たりの紅南高の生産割合は10%前後となり、 通常の栽培に比べて10倍の生産量。 摘心だけでは効果が薄く、 適葉を組み合わせることで効率的に生産できるという。 摘葉の時期については、 収穫から2週間以上前に処理すると効果的ということも分かった。 労働報酬の試算でも、 粗収益で通常の2倍を算出した。 2年間にわたって行った摘心と摘葉処理による樹体への影響はみられなかったが、 「樹勢の弱い木では行わない方がよい」 とし、 今後の課題としては、 摘葉の継続処理による影響をみることと省力的な処理方法の検討を挙げている。

 発表に先立ち、 紀州うめ研究所協議会の松川嘉之会長が 「梅の消費が低迷している。 今回の研究を今後の参考に、 生産に取り組んでもらいたい」、 うめ研究所の細平正人所長は 「研究所が開所して6年目。 今後は梅の機能性を生かした商品開発などにも取り組んでいきたい」 とそれぞれあいさつした。 このほか、 次の5項目で研究の成果が報告された。
 
 ▽ウメの養分競合のメカニズムと着果量が樹体に及ぼす影響▽活性炭による連作障害回避効果▽ウメ剪定枝チップの簡易堆肥化方法▽黒点症・油揚げ症に対する取り組み▽生育不良対策の取り組み

関連記事

powered by weblio


 PR情報
 PR情報
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)