県立うめ研究所は本年度までの研究で、 着果数の多い梅の樹勢が低下しやすくなる仕組みを明らかにした。 実験では、 光合成でつくられた養分は果実に優先的に配分され、 新梢や根への転流が抑えられることを解明。 同所では 「梅の安定生産のためには適切な剪定で着果量を調整することが大切」 と話している。 実験結果は、 25日午後1時半からみなべ町山内の紀州南部ロイヤルホテルで開かれるウメ研究成果発表会で報告される。
梅の果実は葉の光合成でつくられた養分を吸収して生育するが、 果実と新梢の間で養分配分の競合が発生する。 うめ研究所では特殊な二酸化炭素を使って、 光合成でつくられた養分の流れを調べた。 その結果、 養分は果実に優先的に配分されることが分かり、 着果が多い樹体の方が少ない樹体に比べ果実への配分率が高くなることを突きとめた。 29年生の南高梅で3年間にわたって弱剪定 (着果を多くする) と強剪定 (着果を少なくする) の2種類の剪定方法を行った実験でも、 強剪定の枝の方が太く肥大し、 弱剪定は樹勢が低下した。 同所では 「樹勢に応じた適切な剪定を施し、 着果数を調節することが大切」 と話している。 このほか研究発表会では次の内容について発表がある。
▽摘心と摘葉処理による紅南高の効率生産▽活性炭による連作障害回避効果▽うめせん定チップの簡易堆肥化法▽黒点症・油あげ症に対する取り組み▽現地事例~生育不良対策の取り組み報告~