トップページ >
日高春秋>
知恵と汗がブランド力に
2010年2月16日
先日、みなべ町の南部梅林で全国各地から集まった梅酒242種類が試飲できる「梅酒コレクション」が初めて開かれた。一口に梅酒と言っても焼酎、日本酒、ブランデー、泡盛などをベースとした銘柄などさまざま。リンゴやユズなどを加えた商品などもあり、個性豊かにそろった。中には、想像がつきにくいがチョコレート味の梅酒もあった。観梅客らは好みの銘柄を自由に飲み比べて味わい、「梅酒にこれほど違った味の種類があるとは知らなかった」という声も聞かれた▼今回が初めての取り組みであったにも関わらずこれだけたくさんの梅酒が集まったのは、日本最大の梅酒コンテスト「天神天満宮梅酒大会」が開かれている大阪天満宮と連携したこともある。しかし最も大きな理由は、梅の生産量日本一という知名度があったからだと思う。日本一の産地でなかったなら天満宮や各社のメーカーからの了解がなかったかもしれないし、仮に開催できても、盛り上がりに欠けていたのではなかろうか。言い換えれば、それがブランドの力といえるのだろう▼梅酒コレクションが開かれたこの日、梅林では梅栽培の先駆者といわれている内中源蔵氏の遺徳を偲ぶ梅供養が営まれた。関係者ら約80人が集まり、「不況で梅の消費が低迷しているが、打開策を見いだしていかなければならない」などと今後の発展を誓った▼同氏が晩稲の扇山を開墾したのがいまから約100年前。現在まで多くの人々が梅に関わり、地場産業として育ててきた。その関係者の知恵と汗が、今回の梅酒コレクションで大きな成果につながったといえる。内中氏にとっては最高の供養となったのではなかろうか。 (雄) |
|
|