由良町が神谷地内に建設を進めている下水処理施設 「大引・神谷クリーンセンター」 がほぼ完成。 4月1日の供用開始を前に3月25日午前10時から現地で竣工式が行われる。 生活環境の向上と環境悪化の防止へ町内5番目となる待望の施設。 県内初の汚泥乾燥・発酵装置を導入、 循環型社会に適応したエコ施設として注目されている。
現場は大引―神谷間に広がる土生ヶ田和海岸東。 面積2703平方㍍の敷地に鉄筋コンクリート造り、 2階建て、 延べ床面積454平方㍍の施設が出来上がる。 1時間最大37・1立方㍍、 1日平均308・0立方㍍のし尿や生活雑排水をきれいにする能力をもち、 計画処理対象人口は1140人。 処理対象区域は大引と神谷の2地区となっている。 津波被害に遭う心配のない高さに建設。 一方、 白崎海岸の景観を損なわないために県道より高くならないよう配慮もしている。
平成17年から5カ年の大引・神谷地区漁業集落整備事業。 21年春に着工し、 現在は周辺整備や試運転を行っている。 工事費3億4242万6000円。 設計は財団法人漁港漁村建設技術研究所、 施工は施設本体が湯浅町の㈱中井組 (中井賢次代表)、 同水処理設備が大阪市の共和化工㈱大阪支店 (濵勝也支店長)。 竣工式では畑中雅央町長の式辞、 テープカットで施設の完成を祝う。
汚泥乾燥・発酵装置は処理後の汚泥を乾燥、 発酵させてバイオの力でさらに分解。 従来はくみ取って処分していた汚泥を農地還元できる。 既存施設の実績からの試算によると、 汚泥のくみ取り費用は年間千数百万円かかっているが、 肥料にすれば業者らが無料で引き取り。 約5000万円の装置設置費と維持管理、 使用にかかる経費を差し引いても数年で元が取れ、 コスト抑制にも期待されている。