自動車用保護フィルム等の大手メーカー、 ㈱スミロン (本社・大阪市) が独自の先端技術を生かした大人用おむつ処理機を開発し、 日高川町に工場を持つ関係から、 御坊日高老人福祉施設事務組合に2台を寄贈した。 27日午後、 同組合で贈呈式が行われ、 春山喜一社長 (67) は 「医療機関や老人介護施設ではおむつの臭気、 感染対策が課題。 わが社の製品が少しでも現場の環境改善に役立てばうれしい」 と話した。
スミロンは自動車や電子機器の表面保護フィルムや除塵粘着シートなどを製造する企業で、平成10年、日高川町三百瀬に和歌山工場を新設。約4年前には同工場を増設した。今回、新たな介護関連製品として、大人用の使用済みおむつ処理パック機「エコムシュウ」を開発。長年のフィルム製造等で蓄積した薄膜多層コーティング技術を生かし、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌を閉じ込める特殊素材のフィルムで、おむつを1・5秒でパック処理するシステムで特許を取得した。
おむつからの2次感染防止対策は医療機関や老人介護施設では大きな課題となっており、微細なインフルエンザウイルスやノロウイルスさえも通さないフィルムにより、現場の人たちを悩ませていたにおいも完全に閉じ込めることができるという。
組合は美浜町三尾の特別養護老人ホームときわ寮と、日高川町和佐の特別養護老人ホームときわ寮川辺園におむつ処理機を置く予定。贈呈式にはスミロンの春山社長、中西雅之クリーンケア製品部長らが顔をみせ、組合の増田秀穂事務局長とときわ寮の竿本和也施設長、ときわ寮川辺園の西川富雄施設長が受け取った。春山社長は「すでにこの処理機を導入されている病院からは非常に好評をいただいています。介護施設はこれからですが、まずは私たちがお世話になっている地元への感謝を込めて、日高地方の施設で使ってもらいたいと思い、寄贈させていただきました」と話している。