日高川町の川辺町森林組合にコアラのエサとなるユーカリ栽培を委託している大阪市天王寺動物園と同町関係者の懇談会が、20日に同町役場であり、今後さまざまな事業で交流を深めていくことが決まった。地域振興や動物園の活性化が目的で、第1弾として両市町の子どもたちが互いに相手方の動物園、ユーカリ園を訪問する交流ツアーの実現を約束。両者とも意欲満々で、コアラを通した交流が話題を呼びそうだ。
天王寺動物園では、人気ナンバーワンのコアラのエサとなるユーカリは大阪府下をはじめ沖縄や鹿児島、宮崎方面などで生産を委託しており、川辺町森林組合では昭和61年から千津川や土生などの計約6㌶で栽培、年間1万3000本の幹を出荷している。3年前と4年前にはコアラ飼育係の早川篤さんが日高川町でストーンペイント教室を開催。これらの関係から地域振興と活性化へ日高川町が動物園に交流を打診していた。動物園側もことし開設96年で、100周年に向けての事業展開へ企業や地域、NPO法人、大学などと連携を深めており、日高川町の申し出を快諾した。
この日、宮下実園長と早川さんが訪れ、玉置俊久町長をはじめ、産業振興課観光グループや森林組合、ゆめ倶楽部21など日高川町関係者と懇談。玉置町長が町の概要を紹介したあと、早速「コアラを通じて夢のある交流ができれば。とっかかりとして子ども間交流を行い、これをきっかけに交流を発展させていきたい」と持ちかけた。これに対し宮下園長も「昔と違い動物がいればお客さんが来るという時代ではなく、予算縮小などで財政的に厳しい中、さまざまな企画でやっている。子ども交流はとてもいいアイデアで3月までにやろう」と意欲満々。3月までに町の子どもが園に行ってユーカリを与えるなどでコアラとふれあい、逆に大阪の子どもは夏休みにユーカリの里を訪問し川遊びなど田舎体験をするという方向で約束。町と園が協力し合う友好提携についても前向きに検討していくことが決まった。このほか町側からは動物園での動物を使った課外授業やパンダ・コアラ列車の実現、園でのゆめ倶楽部の田舎体験会開催、動物園側からはシシ肉・シカ肉試食による児童への情操教育、園・町両者ファンクラブの交流、大人向けユーカリ園訪問ツアーなど夢いっぱいの案が出された。今後、これらについても実現可能か検討していく。