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星の一生に触れる感動

2010年1月20日

 特に天文ファンというわけではないが、数日前の朝日新聞の天文に関する記事が心を捉えた。オリオン座の1等星ベテルギウスに爆発の兆候がみられるという◆オリオン座といえば冬の星座の代表。四角の中に並んだ三つ星が特徴で、だれにでも容易に見つけられる星座だ。ベテルギウスは左上に位置する。広辞苑によるとその名はアラビア語で「オリオンの腕」または「オリオンの腋の下」を意味するという。爆発ということはこの星が消滅し、オリオンの一角が欠けてしまうのだろうか◆記事には「もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる」とある。皆既日食をしのぐ天体ショーとなりそうだが、それは「数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」という。可能性の幅の広さも宇宙的な規模である◆小学校の時に図書室で「星の一生」という本を借りた。全編カラー写真でさまざまな星や星雲の姿が紹介され、「赤色巨星」「白色矮星」「ブラックホール」などの言葉をこれで知った。恒星の終焉である爆発は「超新星(スーパー・ノヴァ)」と呼ばれる。ベテルギウスの記事で「この星は赤色超巨星で、最後は超新星爆発を起こし、ブラックホールなどになるとされる」との説明に、「星の一生」を読んだ時の新鮮な感動がよみがえってきた◆想像も及ばない遥か遠く、広大な空間の出来事を、この小さな惑星の地表に居ながらにして知ることができる。生きるための必要に迫られてではなく、受け継がれてきた人々の飽くなき探求心によって、その成果が我々素人にもわかる形になって伝えられる。そのために注がれてきた多くの人々のエネルギーを思うと、星の一生に触れたような不思議な感動を覚える。  (里)

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