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国会議員座談会で与野党が激論

2010年1月13日
写真:昨年までとは打って変わり激論が展開された

0113②.jpg 和歌山放送ラジオは10日、新春恒例特別番組「県出身国会議員座談会」を生放送。政権交代後初のことしは与党の新人3人と野党のベテラン勢がぶつかる形となり、新政権の成長戦略や新しい陳情システムについて議論が白熱した。とくに昨年、事業執行停止となった高速4車線化は民主党も「必要な事業」と認めながらも、予算凍結の理由をめぐって火花。番組はオール与党の昨年までとは打って変わり、7月の参院選へ熱い戦いを予想させる激論となった。

 民主は県連代表の岸本周平氏、坂口直人氏、玉置公良氏。自民は県連会長の二階俊博氏、石田真敏氏、世耕弘成氏、鶴保庸介氏の4人で、公明本部組織委員長の西博義氏、改革クラブの大江康弘氏のほか、仁坂吉伸知事もゲスト出演した。
 
 新年度予算案、新経済成長戦略について、自民の二階氏は「成長戦略は、これはまぁ無理。政権についてわずかな期間に、(これまでの自公政権のものの)表紙をちょこっと変えたぐらいのもので、 400万人の雇用や100兆円の経済効果など、 いうだけならだれでもいえる」 とバッサリ。続けて、高速御坊―南紀田辺間の4車線化予算凍結問題を持ち出し、「知事や関係者が東京に来られたとき、民主党の議員に会えないと大騒ぎした。きょうはここで (できなかった話を)やりましょうや」と口火を切った。
 
 民主党県連を窓口とし、 直接の省庁訪問を禁じる新しい陳情システムについて、坂口氏は「これまではともすれば、さまざまな利権や政官業の癒着が生み出されていたが、これをなくすため、癒着に伴う行政のムダを排除していくという目的がある」と説明。岸本氏は「予算編成の時期には何百人、何千人という地方からの陳情団が東京へ来られるが、これに対応する官僚も仕事にならない。その旅費は税金で、この莫大な無駄遣いをやめ、まずは地元で話をじっくり聞かせてもらうというのが今回の制度変更」としたが、これに世耕氏は「坂口さんは陳情が利権につながるとおっしゃったが、私は11年議員活動をやってきて、『陳情=利権』ということは絶対にない。それどころか、地元の悲痛な叫びを聞かせてもらって、失敗を気づかせてもらう機会であり、それを利権というのは必死になって要望に来られる地元の人々に対して非常に失礼な話だ」とピシャリ。さらに岸本氏の発言についても、「官僚が地域の声に直接耳を傾けるのは重要な仕事の1つではないのか。これは極めて上から目線のよくない発言だ」と厳しく批判のうえ、民主党の新たなシステムを「野党の陳情を完全に排除する仕組みとなっているのが問題」と指摘した。
 
 高速4車線化問題では、民主党の玉置氏が「国交省が許可をする前に、工事業者が決まっていたなど、発注手続きに問題があった」とし、「(凍結は)高速の透明性を高めるため、再検証しようということ」と説明。岸本氏も「手続き的な問題の透明性を確保したうえ、前原大臣も未来永劫、凍結するとはいっていない」としたが、二階氏は「高速は40年来の努力があってここまできた。本来は4車線でやるべきところを2車線で我慢し、ようやく4車線化を進めようというとき、民主党はそのバトンを受けてしっかり走るべき。陳情に来た人に会わないのはもってのほかだ」と怒りをぶつけた。
 
 世耕氏は「(補正予算の)745億円は緊急経済対策の1つで、景気対策でもあり、国が正式に決めたあと、すみやかに着工できるようにした道路会社の判断はまったく間違いではない」、仁坂知事は「改革には共感するものもあるが、弱いもの、遅れているもの、順番を待っているものに対して、改革の名の下に切り捨てるのではなく、中身もやり方も温かい改革でなくてはならない」と述べた。

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