南部高校硬式野球部がことしで発足60周年を迎え、 このほど紀州南部ロイヤルホテルで記念式典を行った。 OBら約80人が出席し、 当時を振り返って懐かしんだ。 同部出身の元プロ野球選手らも、 現役選手にメッセージを送って激励。 現役の部員らは 「甲子園に出場できるように頑張ります」 と活躍を誓った。
式典には同部のOB、現役選手らが出席。OBでは元阪神タイガースの上田二郎さん、元近鉄バッファローズの吹石徳一さん、元オリンピック日本代表金メダリストの吉田幸夫さん、現広島カープコーチの植田幸弘さんの4氏が現役選手にメッセージを寄せ、「人とのつながりを大切にして頑張ってほしい」「目標を心に強く刻むことが大切だ」などと激励した。祝賀会では年代別に当時の監督が選ぶベストナインが発表され、出席者らは思い出にひたり和やかな雰囲気となった。席上、歴代マネジャーに感謝の言葉を述べたほか、歴代監督の妻に花束が贈られた。
同校野球部が創部した時に1年生だった同町気佐藤、㈱三前商店会長の三前洋さん(78)は、「最初は1年生10人ぐらいが集まって野球を始めた。 その後、2、3年生らも加わって約20人程度となった。最初は公式野球経験があったのは元南部町長だった亡き山崎繁雄さんだけだった。山崎さんは初代の主将に選ばれ、3年間にわたって務めた」 と振り返った。「創部した年の夏の大会は1回戦で強豪桐蔭と当たりコールド負けしたが、2年目の夏で初勝利を挙げた。3年生の時には新宮と対戦して1―1で勝負がつかず日没、再試合となった。次の日に1―5で負けたのを覚えている。その年は新宮が優勝した。道具も大事にし、バットにひびが入っても釘を打ってテープで巻いて使った。ボールも傷だらけだった。 試合球は傷がなくすべすべなので、かえって手が滑って暴投したこともあった。 ボールの糸が切れると、 部員が家に持って帰って縫い合わせた。 練習は厳しく、 ノックの時には動けなくなると、 バケツの水をかけられた」 と当時の懸命だった日々を懐かしみ、 現役の選手に対しては「甲子園に出場して活躍する姿を見せてほしい。それがOBや監督らが一番喜ぶこと」と期待した。 同校は春夏合わせて過去6回、甲子園出場経験がある。