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社会'美浜町>
椿山ダム公害紛争 三尾漁協が裁定委に意見提出
2009年12月25日
写真:裁定委の報告書の問題点を指摘する村尾組合長
裁定委員会はことし5月から7月にかけて、 3人の専門委員を選定し、 ダム湖底と三尾海底の泥や海藻の状態を調べる分析調査を実施。 その報告書が先月上旬、 漁協に届いたが、 漁協側はこの中身についていくつか納得できない点があった。 村尾組合長によると、 300㌻にも及ぶ分厚い報告書には、 「ダム湖底と三尾海底を調べた結果、 双方の泥や砂の鉱物組成が違う (海域堆積物はダム堆積物に由来しない)」 という内容の記述があるが、 これに対して漁協は同じ報告書の中に鉱物分析の実務担当業者の判断として、 「鉱物組成に共通点が認められ、 大規模放流前後の挙動に関連性が認められた。 これらのことから、 海域堆積物の一部が椿山ダム堆積物に由来する可能性が高い」 という記述があることを指摘。 調査結果にある粘土鉱物の組成分析結果を基に、 石英や斜長石、 カリ長石などの割合を示したカラーのグラフを作成し、 主張書面に添付した。 このほか、 カジメの幼体成長に 「ダムからの濁水が生理的に阻害する要因ではない」 と結論づけていることにも反論。 「調査目的と対象がカジメの幼体への影響に限られており、 海藻が濁質の影響を受けることを調べるには、 もっと小さな生命体の段階から調査対象とする必要がある」 などと主張した。 今回の裁定委員会がまとめた調査報告書では、 ダムからの濁水放流と磯焼けの因果関係について、 「ダム設置前と磯焼け発生直後における三尾海域海底の状況を示す客観的データが限られていることもあり、 確然とした判断は困難」 とされているが、 村尾組合長は 「報告書をみると調査の事実に沿っていない記述や、 一部の海藻実験結果でダムからの濁水による影響はないというような記述がある」 と怒りもあらわ。 「裁定委員会からは報告書に対して意見があれば提出せよということなので、 物理学や海生生物の専門家にも報告書を見てもらったうえで問題点を整理し、 きっちりと根拠を示して主張させてもらった。 裁定委員会には事実をきちんと押さえて判断してもらいたい」 と話している。 この問題に関する公害等調整委員会の審問は前回、 6月18日に和歌山市で出張審問として開かれ、 次回の第9回審問は来年2月23日に東京で開かれる。
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