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日高川町議会 定数削減請願を不採択

2009年12月23日

 日高川町議会は、 21日午後から住民グループが提出している定数削減を求める請願書についての採決を行い、反対9、賛成6で不採択とした。請願は定数16を14にして来春改選(4月30日任期満了)からの執行を求めた内容。有権者の半数近くに当たる署名も添えられていることから、住民の声を拒んだ格好。周辺市町をはじめ全国的な傾向にも逆行した結論で町内外から物議を醸すほか、各議員の判断は選挙戦にも影響を与えそうだ。

 住民グループの請願には町内全域の4134人が署名。 多くの住民が、 昨年12月定例会で定数調査特別委員会設置を否決した議会側の結論に対し異議を突きつけた形。 これに対し、 一部議員らも 「定数16は多くない」 とさまざまな理由を掲載したビラで住民に理解を求めるなど定数問題は過熱。 改選までタイムリミットが迫り、 選挙戦への思惑から態度保留の議員もいるなど直前まで予断を許さない状況となっていたが、 この日、 揺れに揺れた問題に結論が出された。

 午前の質疑に続き、 討論戦がスタート。 まず反対派の山口武議員は 「多すぎるとの民意がある一方で、 減らされては困るという町民もいる」 と口火。 熊谷重美議員は 「少数なら精鋭になるというのが腑に落ちない」、 入口誠議員は 「請願の内容に納得できない」、 山本喜平議員は 「削減のメリットはない。 定数は人口規模に応じたもので、 法定議員数(22人) から言っても経費節減はできている。 議員を減らせば首長の力が強まり、 首長と議会の関係は密接となって本来の姿から逸脱した議会となる。 行政の点検も甘くなるし、 町民の声が届きにくくなる」、 原孝文議員は 「削減は何の得にもならない。 難しい行政執行の中、 新首長との抑制と均衡を保たねばならない点からも削減は町民の不利益となる。 署名が多いといってもそれが正しいとは限らない」 と述べ、 このほか信濃大典、 林睦二、 井藤満人の3議員が反対討論。 これに対し賛成派の龍田安廣議員は 「4000人を超える署名を重く受け止め、 住民目線で応えたい」、 赤松義之議員は 「定数は議員自らが決めることで町民からの声が出ないと審議できないというのは恥ずかしい」、西瀬又平議員は「周辺市町も削減しており、経費節減につながる。町民に還元し、住みよい町づくりに使うべき」、井藤清議員は「議員目線でなく町民目線であるべき。町民の声を届けるのが我々の仕事で町民の声にふたをしてはならない」、堀辰雄議員は「玉置俊久町長は変えなあかんと訴え、町民に選ばれた。時代の流れ。いままでのやり方から脱皮することが大切で、我々議員も変わらなあかん」と訴え、採決した。賛成は井藤清、西瀬、堀、赤松、龍田、岸本一彦の6議員。反対は熊谷、井藤満人、入口、原、林、信濃、山本、吉本賢次、山口の9議員。

悔しさいっぱいの住民グループ

 「遺憾の極み」と住民グループDSCF0016.JPG

 閉会後、 住民グループは記者会見を開き、 「遺憾の極み」 と悔しさを語った。
 会見には井原康夫さん(75)=船津=、 柏木道生さん(62)=初湯川=ら請願人の代表らと賛成した6議員が出席。柏木さんはまず 「町民の皆さんに申し訳なく思う」と肩を落とし、議会でのやり取りについて「損か得かの選択を迫るのは時代錯誤で、 町民目線を軽視したものと受け止めざるを得ない。 町財政の現状や近隣市町の議会構成をみれば定数が多いことは一目瞭然。 本来なら議会自らが襟を正し取り組むべき案件。 今回の対応は理念なき野合と言っても過言ではない」と怒りあらわ。その上で、来春の町議選へ住民の意思が反映できる新人候補の擁立を約束した。

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