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日本は安全な国ですか?

2009年11月21日

 大学生のときに友達とアジアを旅したことがあるのだが、初の海外旅行だったうえ、パックツアーじゃないのでいろんなトラブルがあり大変な思いをした。特に最初の国タイでは、タクシーに頼んでもいない高級店に連れて行かれ、何も買わなかったことに腹が立ったのか辺ぴな場所で降ろされ、寝台列車では等級の低い車両を通るときに真っ暗な通路でかばんを触られたり声を掛けられたりと緊張の連続だった。「日本はなんて安全なんだ」と心の底から思った。

 日本は世界一安全な国、とよく聞く。確かにタクシーはうとうとと寝てしまっても安心なくらい必ず目的地に連れて行ってくれるし、物を落としても大方は拾って届けてくれている。一般人がピストルを目にすることなんてほとんどない点では、外国と比べると治安はいいのかもしれない。しかし、安全だとは言いきれない最近の事件の数々にやりきれなさを感じる。イギリス人英会話講師殺害の事件、犯人が捕まったことはせめてもの救いだが、家族の思いを考えると胸が詰まり、「世界一安全な国」などとは恥ずかしくて言えないのである。

 タイで路上に暮らし、通りがかる観光客に声を掛ける人々を見て怖いと思ったが、ものが豊かで生きることに困らないような「普通」の人が殺人を犯す日本のほうがよほど恐ろしい。島根の女子大学生の猟奇的な殺人や、女詐欺師の事件を考えると、田舎や男だからといって安心はできない。犯罪はこれからもなくならないだろうし、むしろどんどん変な事件が増えていくと考えられる。悲しいことだが、外国に旅行するときと同じように、いやそれ以上に警戒しなければいけないという現実。自分の身は自分で守らなければ、誰も助けてくれないのだ。
       (と)

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