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農業用施設の防油対策 地域間で格差

2009年11月18日
写真:早期設置が求められている防油堤

1118④.jpg 農業用ハウスの加温機やタンクから重油が漏れた際、流出防止に効果がある防油堤のことしの設置基数は印南町や日高町など特定の自治体に集中しており、地域格差がくっきり表れていることが市、日高広域両消防の調べで分かった。事故防止への意識の温度差などが考えられるが、全体的にも低調で、日高地方の設置率はわずか18%。加温機を使用する冬場を迎え、両消防は警戒と啓発を強めている。

 日高広域消防管内でことし1月以降に設置された防油堤は78基。町別でみると、印南町が58基で全体の74%を占めており、次いで日高町の12基。ほか美浜町6基、由良町2基と続いているが、日高川町とみなべ町はゼロ。印南、日高両町でほぼ9割を占めた。御坊市内は11基設置されているが、全体で重油タンクが800基あることを考えれば低い数字となっている。

 印南町は平成20年度から、日高、美浜、由良は本年度からJAと協力して防油堤設置に対して補助を出しており、効果が表れているといえるが、日高川町も旧川辺時代の平成14年度から補助を続けているものの設置率は低調で、地域によって意識の違いがあることを示している。

 今月16日現在の市町別の設置状況を見てみると、御坊市は800基のタンクに対して防油堤は127基で設置率15・8%。広域消防管内では最もタンク数の多い印南町は32・1%(タンク660基、防油堤212基)。以下設置率の高い順に由良町25%(44基、11基)、美浜町16・5%(103基、17基)、日高川町9・4%(223基、21基)、日高町8・7%(137基、12基)、みなべ町2・4%(284基、7基)となっている(消防に届け出ている基数で、実際はもう少し多い場合がある)。

 農業用ハウスの重油タンクや加温機からの漏洩事故は、平成10年以降20件発生しており、ピークの18年には市消防管内で1件、広域消防管内で5件の計6件が続発。加温機を使用する冬から春先にかけての事故が圧倒的に多くなっている。両消防では「河川に流出した場合は環境汚染につながるだけでなく、油回収や油がしみこんだ土壌の撤去など回収にかかる費用はすべて自己負担となり、高額になるケースもある」と警告し、「これからの季節は特に要注意なので、設置率が上がるようにもっと啓発活動に力を入れていきたい」と話している。

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