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市内の安養寺 170年ぶり建て替え上棟

2009年11月17日
写真:棟札を引き揚げる曳き綱の儀

1117⑤.jpg 市内湯川町財部の浄土真宗本願寺派、龍鶴山安養寺(佐々木俊紀住職)で15日、 本堂と客殿の上棟式が行われた。総代、門信徒、施工業者ら関係者約40人が出席し、 建築中の建物内で焼香、曳き綱、槌打ちなどを行い、 早期の無事完成を祈願。梁や柱など200年以上前の旧本堂の資材も可能な限り再利用しており、天保13年(1842)から約170年ぶりの再建は、来年夏に完成する。

 開基はいまから486年前の大永3年 (1523) で、 「御坊」 の名の由来となった日高別院より古く、 155年後の延宝6年 (1678) には本願寺が阿弥陀如来の木仏を下付。 市内と周辺4町に28カ寺ある真宗御坊組の中でも最も歴史が長い寺の1つで、 現在の佐々木住職は第十八世となり、 前回はいまから167年前の天保13年に建て替えられている。

 今回の再建は9年前に門徒による建築委員会が設立されたが、 大飢饉にあえいだ前回の天保年間と同じく、 厳しい経済情勢のなかでの建て替え。 約400人の門徒に浄財を募り、 旧本堂の柱や梁、 天井板も使えるものは可能な限りリサイクルするなどコスト削減に努め、 奈良県天理市の松田工務店 (松田寅和代表) の施工、 奈良市の総合建築設計事務所 (谷佳訓代表) の設計でことし3月に着工した。

 上棟式は建築中の本堂の天井部分に仮設されたスペースで行われ、 出席者全員で綱を引っ張り棟札を引き揚げ、 佐々木住職や福居与市総代長、 棟梁の松田代表らが残る工事の安全を祈願して槌打ち。 福居総代長は 「関係者の皆さまのご支援とご協力により、 こうしてようやく阿弥陀さまに上棟を報告することができました。 新しい木の香り、 太い梁、 立派な大屋根に先人の苦労と努力がよみがえり、 感無量です」 とあいさつ。 佐々木住職、 松田棟梁も喜びと感謝を述べた。

 式終了後は財部会館駐車場でもちまきが行われ、 7・5俵分、 重さにして450㌔分のもちがまかれ、 子どもからお年寄りまで多くの人が集まり大盛況だった。

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