トップページ > 印南町'政治・経済>

切目川ダム 水質等の調査結果まとまる

2009年10月30日
写真:切目川ダムの完成予想図

ダム.jpg 印南町高串地内で進められている切目川ダム建設による河川や動植物などへの影響を評価・検討するため県が設置した「切目川ダム環境委員会」の審議結果が、 このほどまとまった。各分野で建設に伴う影響はあるものの、対策をとることで軽減できるため「影響は小さい」とした。県では委員会が出した対策を、今後の工事に取り入れていく。

 委員会は和大教授、県立自然博物館職員ら水質や動物などの専門家7人で構成。5月から今月まで7回の審議会を開き、ダム建設後の水環境、動植物、景観への影響などで協議・調査してきた。

 ダム下流の水環境については建設前と比べ、洪水時の濁りの長期化、水温の変化などが予測されたが、ダムに選択取水設備を設置し、 澄んだ水や適切な温度の水を取水することで対策可能とした。

 魚類については淡水、回遊魚ともに生息地の水没や水温、水質の変化などで一部消滅や生息地の変化などの可能性を示したが、個体群の存続には影響ないとした。ただダムの放流量が少ないとき、川に設置されているせきで遡上(そじょう)が妨げられる場合があるとして魚道の設置を提案した。

 植物についても個体群の存続には影響しない範囲で、貴重種については移植で対策できるとした。このほか鳥類や生態系、景観、人と自然のふれあいの場などについても影響が小さかったり、対策可能であることを示した。

 委員会では「予測計算ではいずれも常識的な数字が出たが、ダムが生物に及ぼす正確な予測は難しく、工事進行中、ダム供用後ともに各事項のモニタリングをしていくことが重要」とした。

 切目川ダム建設工事は平成13年度から着手。20年度までに関連工事の国道425号の付け替えを中心に進めてきており、進捗率は34%。本年度は17億円を投入し、国道工事とともにダム本体の工事に向け転流工(川のバイパス)造りに取り掛かっていく。完成は26年度を見込んでいる。

関連記事

powered by weblio


 PR情報
 PR情報
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)