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日高川町で道成寺ものの文楽公演

2009年10月23日
写真:清姫が船頭に乗船を懇願

1023④.jpg 釣り鐘お里帰りイベントなど数々の道成寺公演を成功させている 「おいでよ日高実行委員会」 の文楽日高川公演が21日、 日高川町高津尾の日高川交流センターで開催。 演目は道成寺安珍清姫伝説 「日高川入相花王 (いりあいざくら)」 のほか 「本朝廿四孝 (ほんちょうにじゅうしこう)」 などで、 人形遣いの人間国宝吉田蓑助さんらそうそうたる顔ぶれが熱演。 1・2部合わせて約1000人が江戸時代から伝わる古典芸能の舞台に酔いしれた。

 町内での文楽公演は17年9月の道成寺、 19年3月の川辺西小体育館に続いて3回目。 一般向けは第2部で、 戦国武将明智光秀の苦悩を描いた 「絵本太功記」 に続いて地元ゆかりの演目 「日高川入相花王」 が披露された。

 場面は 「渡し場の段」。 安珍を追ってきた清姫は日高川で、 向こう岸に渡してくれるよう船頭に懇願したが、 船頭は先に渡った安珍の言いつけ通り拒否する。 清姫は恋しさと悲しさに泣き伏すが、 やがて嫉妬と怒りで鬼の形相になって川に飛び込み、 大蛇となって荒れ狂う川を渡っていく。 清姫と大蛇の人形が瞬時に入れ替わり、 大波の中を泳ぐ大蛇の動きの激しさで女性の情念を表現した演技はまさに圧巻。 人形とは思えないほどの迫力に観客は大感激の表情で、 大きな拍手がわき起こった。 市内の主婦 (62) は 「人形の動きは一挙手一投足まで本物の人間のよう。 細かい動き、 仕草にずっと見とれていました。 文楽はこの辺では見られないので、 本当にいい機会でした。 今度は大阪まで鑑賞に行きたいと思います」 と話していた。

 1部では小学6年生と中学1・2年生約450人が鑑賞。 まずミニ講座で文楽全般について学び、 代表生徒5人が実際に人形遣いに挑戦するなど伝統芸に親しんだあと 「本朝廿四孝」 の 「十種香の段」 「奥庭狐火の段」 を上演した。 恋人武田勝頼の命を救おうとする八重垣姫の激しい思いを躍動感あふれる舞台で表し、 子どもたちは一心に見入っていた。

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