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印南町'社会>
日展の書の部で杉村さんが初入選
2009年10月21日
写真:念願かない喜びひとしおの杉村さん㊧と弓場さん
第41回日展(日本美術展覧会)審査はこのほど行われ、第5科の書で日高地方から杉村玉鳳(本名明信)さん(53)=印南町=、弓場龍溪(本名和彦)さん(63)=日高町=が入選した。書の部は応募総数1万426点、入選974点で入選率9.3%の難関。杉本さんは今回が初入選、弓場さんは7年連続、通算13回目となる。作品は今月30日から12月6日まで東京六本木の国立新美術館で展示される。 耐久高校で書道を指導している杉村さんは、中唐の詩人「銭起」の詩7首を縦48㌢、横28㌢の紙7枚を使って書いた。7月から締め切りの9月下旬まで何度も書き直し、仕上げた作品。字のバランスなど基本的なことはもちろん、時間の経過による墨の微妙な色の変化に細心の注意を払い、作品1つ仕上げるのに費やす時間は約2時間。「文字に自然な流れを出すため、気持ちが切れないよう気をつけました」と話す。日展の入選を目標にこれまで何度も挑戦してきたため、念願かなって喜びもひとしお。「ついに達成することができ非常にうれしく思っています。これからは入選に恥じないよう、さらに良い作品を書いていきたい」と笑顔を見せている。 弓場さんは長く高校で書道を指導しており、一昨年に紀央館高校を最後に退職。現在は同校と日高高校で書道講師を務める。日展会友、読売書法展理事、新書派協会常務理事。地元では溪友会を主宰。今回は2尺×8尺の紙を横に使い、宋代の詩人范成大の七言律詩「催租行」を書いた。租税を収めたのに、役人が再び饗応を要求しながら取り立てに来たとの嘆きを詠んだ詩。900年余り前の中国の庶民の生活に共鳴して選び、政権交代を迎えた日本の政治が良い方向に向かうことを祈って書いたという。弓場さんは「この5月に師の日展参事、近藤摂南先生が亡くなり、余計によい作品を書かなければと努力しました。まだまだ思うような作品にはなっていませんが、新しい現代感覚に富んでいながら永遠性の感じられる、心が洗われるような作品が書けることを常に念頭に置いて励みたいと思っています」と話している。 |
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