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きのくに信金で振り込め詐欺対応訓練

2009年10月16日
写真:被害者役と窓口女性のやり取りを見学する庫員

1016④.jpg 御坊署管内でも多発している振り込め詐欺被害を未然に防ごうと、市内きのくに信用金庫御坊営業部(大野理文部長)で14日、珍しい声かけ訓練が行われた。被害者役の御坊署員が高額な定期預金を解約して別の口座に振り込もうとするのを、窓口の女性職員らが「一度息子さんに電話してみては」などと思いとどまらせるのを実践。署員からは様子のおかしい人の見抜き方のアドバイスも受け、被害阻止への意識を高めた。

 息子から借金返済のため現金を振り込むよう頼まれた被害者役の署員が「150万円の定期預金を解約してほしい。急いでるんで、早くお願いします」と窓口を訪れたところからスタート。職員41人が見守る中、窓口担当の女性は、「大金ですので、どういったことに使われるのか話を聞かせてもらっていいですか」などとやさしい口調で対応。「リフォームで使うんです。振り込め詐欺と違いますよ。ぼくのお金をどう使おうが勝手でしょ。早くして」とせかす被害者役に、今度は上司が窓口に座り「振込先の名義が違いますね」「息子さんから『電話番号が変わった』という電話が事前になかったですか」などと振り込め詐欺によく使われる手口を説明しながら説得し、「息子さんに電話して確認してください」と促し、見事に被害を防いだ。続いてATMコーナー編として、大金を振り込もうとしている被害者役に、同じように声をかける訓練も行った。訓練を見守っていた御坊署の西山浩己刑事課長代理は、特にATMコーナーでは、落ち着きがなく慌てている、携帯電話で話をしながら操作している、メモ紙を見ながら口座番号を入力しているなどは被害者の可能性があるとし、声をかけて反応をしっかり見ることが大切だと強調。「振込先など個人情報を聞くと嫌がられるかもしれないが、『振り込め詐欺が多発しているので、もしかしたらと思って声をかけさせていただきました』とストレートに話しかけることがポイント」とアドバイスした。訓練で対応した小竹公美さんと玉置敏和課長代理は、「お客さんに最初に声をかける立場なので責任の重さをあらためて痛感しました。いい経験になりました」と被害防止への決意を新たにしていた。
 
 全国一斉振り込め詐欺防止声かけの日に合わせて初めて実施。御坊署管内ではことし6件、総額390万円の振り込め詐欺被害が出ている。うち5件が架空請求詐欺で、携帯サイトの利用料名目で若者が被害に遭うケースが目立っている。

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