由良町出身で声楽家の福嶋勲さん(32)が、 22日に東京文化会館小ホールで行われた日本歌曲振興会の第17回新・波の会日本歌曲コンクール声楽部門本選で見事1位、 最高の四家文子賞を受賞した。
日本歌曲の草分けとして活躍、 同会の創設者でもある声楽家の四家文子さんが発案したコンクールで、 まず詩部門で新作詩を募ったあと、 入賞詩に曲を付ける作曲部門があり、その入賞曲が声楽部門の本選課題曲の1つになるというユニークな企画。 福嶋さんは最終的に5曲となった課題曲のなかから和気康之さん作詩 (応募316編、優秀賞)、 船橋登美子さん作曲 (応募43曲、同)の 「雲」 を選び、自由曲での 「木漏れ日のヴィジョン」 とともに美しい声を響かせた。
福嶋さんは大阪音楽大学卒業。 和歌山県高等学校声楽ピアノコンクール第1位及び教育長賞はじめ、 平成20年には神戸新人音楽賞優秀賞を受賞。 「フィガロの結婚」 (アルマヴィーヴァ伯爵、バルトロ) や 「蝶々夫人」 (ゴロー、 ヤマドリ) といった創作オペラにも出演する一方、ベートーベンの 「第九」、モーツァルトの 「レクイエム」 などのバリトンソロとしても活動している。 同コンクールは新人の発掘、登竜門として人材を紹介、 多くの詩人、 作曲家、 演奏家が入賞を機に飛躍しているといわれ、 福嶋さんのさらなる活躍にも期待が集まる。