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日高春秋>
言葉も文化も地域の財産
2009年9月26日
久しぶりに「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)をみて、あるCMに登場する「謎の和歌山弁」の意味を知った◆テレビ和歌山で流れる理容店のCMで、和歌山弁として「ころもし」「ぼっきんこ」「てんてらてん」と3つの言葉が出てくる。それらしい響きの言葉をひねり出したニセの和歌山弁ではないかと思っていたが、実はちゃんと意味があったことが有田市の辰ケ浜での調査で判明。「ころもし」は「すごい」、「ぼっきんこ」は小銭、「てんてらてん」はおめかししてピカピカに光っているといった意味だという。確かにどれも理容店で使われそうな言葉だ。小銭は本当は「ぼっきん」で、「こ」は「ありんこ」の「こ」と同じだとか◆山が海岸に迫る和歌山県は地域同士の行き来が困難だったので北部と南部は国が違うほど気質や言葉が違う、と以前何かで読んだ。日高地方だけでも各地にバラエティ豊かな独特の言葉があり、「和歌山弁」とひとくくりにできない懐の深い言語文化を感じさせる◆敬老の日の市・市社協主催、高齢者自身が出演するステージイベントも第8回。近年は御坊弁の演劇が好評を呼んでおり、ことしも18人の俳優陣が見事な芸達者ぶりと舞台度胸を披露してくれた。県民文化会館や紀南文化会館での観劇と比べると、御坊の観客が一番「いいお客さん」だという気がする。舞台を楽しもうという意欲が旺盛で、それが演者に伝わり、舞台と客席の一体感を生む。このノリのよさも誇るべき地方の気質といえるかもしれない◆これからシーズンを迎える祭りも、各地の特色が生きる行事だ。言葉にも文化にも、古里の心が息づく。マスコミの普及でどこも一律の文化に支配されそうな現代社会だが、各地特有の財産は絶やしたくないものだ。 (里) |
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