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市の敬老の日イベントにぎわう

2009年9月24日
写真:兄妹の再会を喜ぶ人々

0924③.jpg 市と市社協主催の敬老の日式典は21日に市民文化会館で行われ、模範市民・敬老篤行者を表彰したほか、恒例の「社協名作劇場」では高齢者自身が出演する全編御坊弁の演劇を上演した。今回は「昭和人情物語」と題し、戦後間もないころの街を舞台に戦災孤児の兄妹とたくましく生きる人々とのふれあいを描いた物語。幕間には当時の流行歌や踊り、ラジオドラマ「君の名は」のパロディーも登場し、「懐かしいなあ」と客席の高齢者を大いに喜ばせていた。

 8回目となる御坊弁の劇は、60歳から75歳までの18人が出演。ケンとサチの幼い兄妹は戦争で両親を亡くしたが、戦後の混乱の中、店の品をかっぱらって売るなどしてなんとか生き抜いている。ある時2人は逃げる途中ではぐれてしまい、市場の店主らにつかまったサチは金貸しのお富さんに引き取られ、ケンは地主で裕福だが息子を失った昭一・和子夫婦と出会い、「息子に似ている」と引き取られることに。がめついがきっぷがよく豪快なお富さん、やさしい昭一・和子夫婦のもとでやっと子どもらしく扱ってもらう2人。一方、市場では店主の雇ったチンドン屋や「かしまし娘」と名乗って「銀座カンカン娘」を踊る3姉妹が客を呼び込みにぎわうが、姉妹が勝手に「5割引や、8割引や」と値引きするので客が殺到して大混乱。そこへ市場の地主の昭一が来て、店主らにケンに商売を教えてくれるよう頼む。やがてサチもその場に現れ、抱き合って再会を喜ぶ2人。サチの涙に、2人を見守る大人たちも「うれしい涙はきれいな泉や。周りをきれいにするんや」と喜ぶ。
 
 劇中で、美空ひばり、田端義夫、東海林太郎、三波春夫役が登場して「悲しき口笛」「かえり船」などのヒット曲を披露。「東京五輪音頭」では市民大学はまぼう学園舞踊クラブメンバーの踊りもあり、三波春夫が客席で歌いながらお菓子を配る一幕も。「君の名は」の真知子が数奇屋橋ならぬ天田橋の上に登場すると、客席からは当時流行したショールの巻き方を見て「真知子巻きや」と歓声が上がるなど、当時の文化をふんだんに盛り込んだサービス満点の舞台は大好評だった。昭一・和子夫婦を演じた鶴谷勇次さん・くに子さんは実生活でも夫婦で、カーテンコールで喝采。リヤカーで引っ越す一家の母を演じたごぼうレディースコール指導の玉置光代さんも、持ち前のソプラノで会場を盛り上げた。

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