美浜町の陸上自衛隊和歌山駐屯地・第304水際障害中隊が煙樹ケ浜で計画している水際障害訓練は、 自衛隊側と関係漁業組合との最終的な調整がまとまらず、 本年度は北海道で実施したことが分かった。
14日の議会本会議で入江勉町長が現状を報告。 それによると、 訓練は防衛省と関係漁業組合との協議の大詰めの段階で、 現行法制上の対応範囲と関係漁業者の考えに相違があり、 最終的な合意に至っていない。 今春以降、 地引き網の代表、 紀州日高漁協美浜支所長、 三尾漁協組合長、 紀州日高漁協組合長の4者が何度か会合を開き、 入江町長は 「地引き網の関係者には基本同意を受け、 美浜支所一本釣り、 三尾漁協についても自衛隊周辺整備事業の一環で漁業振興を進める前提でおおむね基本同意はいただけていたと判断していた」 が、 美浜町が実施する周辺整備事業について、 共同漁業権域ながら行政区域が違う御坊市側の漁業振興策の計画が具体化に至らなかったという。
今夏の水際訓練は北海道天塩で実施。 近畿中部防衛施設局は幕僚幹部と協議のうえ、 引き続き、 煙樹ケ浜での訓練実施に理解を求め、 漁業関係者との交渉を続ける方針。 入江町長は 「忸怩 (じくじ) たる思いとともに、 国政の大きな分岐点の渦中にあって厳しいものもあるが、 訓練実施に向け支援していきたい」 と話している。