トップページ > 日高春秋>

日常生活のありがたさ

2009年9月15日

 先日、ちょっとした病気で4日間だけ入院した。小学6年生の時に虫垂炎(盲腸)で入院して以来で30年ぶり。それまでは病気らしい病気もせずに過ごせていたが、入院して初めて健康のありがたさが分かる。歩くこと、食べること、眠ることなど日常生活が普通にできることがどれだけ恵まれていたのか、働けるということがどれだけ幸せだったのか。ベッドの上に横になりながら、大部屋に入っている周りの患者らを見ていると、ふとそんなことを考えた。
 
 筆者の場合は日常生活はできる程度の症状だったが、仕事で使うパソコンが打ちにくくなった。細かなことを言うと他にもそれまでの生活との違いはあったのだが、一番困ったことはこのパソコンのキーが速く打てないことだった。思ったところに指がいかず、記事を打つのにやたらと時間がかかった。だから余裕を持って記事を書こうとしても、最後は締め切り間際で時間が足りないという始末。大げさだが、記者という仕事が本当に続けられるのかとさえ思った。
 
 みなべ町の障害者福祉施設「なかよし作業所」が法人化されて10年が経過し、13日には記念式典が行われた。人の体や精神に障害を抱えるということがどれだけのハンディキャップを背負うことになるのか。多分、筆者の想像を上回るであろう。普通に生活できている人でも、交通事故や病気などで突然体に障害を持つこともあり得る。高齢になるに伴って、手足が不自由になる場合もある。仮にそうなった時の心の支えは、人とのつながり。お互いを思いやる心だ。森茂理事長は式典で「温かい地域に育てられた」とあいさつした。その言葉が重く感じられた。  (雄)

関連記事

powered by weblio


 PR情報
 PR情報
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)