先の衆院選で県内から3人の民主党新人議員が誕生したことを受け、仁坂吉伸知事は9日、和歌山市内で3人と会談。県政の現状と課題について説明し、新政権下の政策による影響予測も踏まえ、理解と協力を求めた。議員側からは道路整備を見直す逆転の発想も必要ではないかと意見が出され、3区で自民党の二階俊博氏と激戦を演じた玉置公良氏は、仁坂知事の選挙応援に苦言を呈した。
1区の岸本周平氏、2区の阪口直人氏、比例近畿ブロックの玉置氏が出席。話し合いは非公開で行われ、仁坂知事は県と県内市町村の財政状況、経済・産業の現状、教育や福祉、医療の課題などについて説明した。民主党がマニフェストに掲げるガソリン税の暫定税率廃止、高速道路の無料化で影響が予想される道路整備については、地方への補助金・交付金の減額、高速道路や京奈和道など直轄事業のストップなどが懸念されると強調のうえ、政権与党の議員として和歌山へのバックアップを求めた。
3議員は終了後、話し合いの内容については「初めてなので今回は説明を聞いたまで。どれも具体的な議論はしていない」としながらも、阪口氏は知事が強調する道路整備に対し、「とくに熱の入った説明だったが、それにこだわりすぎるとたいへんなコストがかかる。和歌山の独自のよさを生かすため、他の分野に予算を配分する逆転の発想も必要ではないか」と提案したという。玉置氏は選挙の際、知事が3区で当選した二階氏を応援したことについて、「首長として、一方の候補者だけを応援するのは、公の選ばれた人として問題がある」とチクリ。「県民の代表として自覚を持って配慮してほしい」と苦言を述べたことを明かした。
岸本氏は会見で、「私たち国会議員は選挙が終わったらノーサイド。県民のため、国民のために全力を挙げて活動するうえで、自民も民主もない。和歌山は今回の選挙で、衆院議員は3人から5人になった。これは非常に意義のあること」と述べ、玉置氏は「与党の議員となり、相手の現職(二階氏)といい意味で切磋琢磨しながら頑張りたい」と決意をみせた。
仁坂知事は「国政の県政に関係する部分については、与党も野党も国会議員の先生には和歌山のために力になってもらわねばならない。今後も定期的に話し合いの場を持ちたい」と話した。