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富安の岡養鶏場がふん肥料を開発

2009年9月10日
写真:袋詰めにした鶏ふんと岡代表

0910①.jpg 市内湯川町富安、 ㈱岡養鶏場 (岡敏文代表取締役) は、 このほど本県ブランド 「紀州うめたまご」 を生むニワトリのふんを使ってにおいのほとんどしない有機肥料 「ヒダカユーキ」 を開発、 商品化に成功した。 もともとこのニワトリのふんのにおいは通常より少ないが、 発酵・乾燥させる専用工場を建設し、 さらに改良を加えた。 岡代表は 「地元特産の梅を食べたニワトリのふんを再び地元の畑などで利用してもらえるような循環体制ができれば環境にもやさしい」 と期待している。

 紀州うめたまごと紀州うめどりは、みなべ町の梅加工業、㈱紀州ほそ川(細川清社長)が梅酢を活用してつくった配合飼料をニワトリに与えることで開発。卵、肉ともに臭みや雑味がなく、高級ホテルやミシュラン選定の店などでも取引がある。岡養鶏場では平成18年12月からうめたまごの生産に取り組んでいる。梅酢をニワトリに与えることで整腸、殺菌作用が得られ、フンのにおいは通常のブロイラーのニワトリよりやわらぐが、さらに改良しようと昨年秋に新工場を建設。集積したふんに空気を送り込むことで発酵を促進。発酵で約70度の熱を発し、においの原因となるアンモニアを除去しながら約3週間から4週間で乾燥状態になる。高温になるため害虫も駆除。雑草の種もなくなる。鶏ふんは水分の含有量が70%で高いが、この行程を行えば30%にまで下がり、ほぼ砂のようにさらさらになる。においもほとんどしなくなる。
 
 有機肥料には牛ふんや鶏ふんなどがあるが、中でも鶏ふんは農作物の成長に必要な窒素、リン酸、カリウムの成分を最も多く含み、肥料としては優れている。しかし、問題はその強烈なアンモニア臭。肥料として使われてはいたが、近年は都市化型農業が進む中で敬遠されがちだった。においのほとんどしない鶏ふんを商品化したのは日高地方では岡養鶏場が初めて。有機肥料は地域外から仕入れるため、輸送コストがかさんでこの辺では1袋(15㌔)当たり300円程度するが、岡養鶏場では地域の農業振興のために使ってほしいと考えて1袋当たり135円に抑えている。すでに紀州ほそ川の梅畑で試験的に利用して好評を得ている。岡代表は「まったくにおいがないとはいえないが、そこらにある砂のようなレベル。これなら生産農家の人たちも使いやすいと思う。梅畑に限らず、用途に合わせ肥料の形状も工夫できれば」と話している。


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