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戦力分析・最終盤

2009年8月29日
写真:拳を突き上げ必勝を誓う玉置氏㊨と選挙カーから支持を呼びかける二階氏

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0829⑨.jpg し烈な戦いを繰り広げてきた衆院選も30日の投開票までいよいよあと1日。 本紙では本県3区を4郡市に分けて現地取材と前回票などをもとに戦況を探ってきたが、 これらを総合して最終盤の戦力を分析してみた。 経済産業大臣の自民党前職二階俊博氏 (70) =8回・市内島=は、 組織力をフル稼働して広範囲な地域、 幅広い年齢層から支持を得て"半歩"前に出たか。 しかし、 元県議の民主党新人玉置公良氏 (54) =白浜町堅田=も追い風と変革ムードで浮動票を取り込み、 肉薄しているといえそうだ。 一方、 幸福実現党新人湊侑子氏 (26) =田辺市栄町=は知名度不足が補い切れず苦しい戦い。

 政策面でみると玉置氏は「変えなアカン」と地方再生や生活第一を掲げ、 変革ムードと追い風は大きな強みで、党へのバンドワゴン(勝ち馬)効果も上々。 自身が掲げる本県の政策は若干具体性に欠けるが、 党のマニフェストが人気を得ている。一方、二階氏は本県の高速道路整備、エネルギー問題をはじめ国際的な視野にも立った具体的政策を打ち出し、 これまでの実績も手伝って広く浸透。 継続的な推進に対する期待票は多い。 組織力では玉置氏が連合和歌山や自治労、郵便局長会、 国民新党から推薦を受けているものの、 運動員が少ない。 二階氏は公明党の推薦はじめ3区内の首長や県議、 市町村議会議員、 有力企業、 JA、 漁協のうち9割以上の支援を取り付け、 圧倒的に優位に立つ。 支持層をみると玉置氏がマニフェストのウケで子育て世代の20代から30代、 年金受給の60代以上に支持。 二階氏は県議時代からの支持者となる60代以上はもちろん、 地縁、血縁でそれ以下の年齢層にも広く浸透。 市町村議員につく20代から30代の若手運動員も豊富に擁している。 全体の有権者のうち6、 7割を占めるとされる無党派層の取り込みは変革ムードで玉置氏が先行していたが、 二階氏が人海戦術を駆使して追い上げほぼ互角か。 共産党票は同党が協力姿勢をみせている民主党が圧倒的有利で、 玉置氏が9割以上取り込んだ。 応援弁士対決では玉置氏がアイドル的な人気となっている党首や幹事長の3区入りで軍配。 二階氏は地元参議や政治評論家らが来たが、 インパクト不足は否めない。
 
 総合的に判断するとほぼ互角にみえるが、 両陣営が大接戦を繰り広げている天王山の田辺・西牟婁以外の日高郡市や有田郡市、 新宮・東牟婁でも幅広く支持を得ている二階氏がややリードしているといえそうだ。 ただ、 選挙はフタを開けるまで分からない。 残り1日で二階陣営の上滑りや逆に玉置陣営の猛攻で逆転があるかもしれないといった状況で、 最後まで予断を許さない。 衆院任期ぎりぎりまでの4年間、 選挙がなかったことも有権者の動きをつかみづらくしている。
 
 湊氏は大幅な出遅れと知名度不足、 組織力の弱さなど2候補に比べて不利が多く、 序盤から苦戦。 出馬表明後わずか3カ月の運動で、 田辺市を中心に 「自民でも民主でもない新しい選択」を訴え、 無党派層の取り込みに奮起したが、「三つどもえの戦い」とまでは至らないまま終盤を迎えた。


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