13日朝、市内名田町上野漁港の防波堤近くで船が転覆しているのが見つかり、田辺海上保安部や市消防潜水隊が出動。地元住民らも大勢集まり、「人が海に投げ出されたのでは」と緊張が走ったが、調査の結果、徳島県から流れ着いた川船と判明。真夏の騒動は幸いケガ人もなく一件落着した。
現場は上野漁港南端の防波堤で、午前7時30分ごろ、近くに住む漁業男性(46)が家の窓から海を見ると、ブルーシートのようなものが浮いているのを発見。近づいて確認すると、船(長さ約7㍍、幅1・4㍍)が転覆しており、漁協を通じて田辺海保に通報した。
同海保から連絡を受けた市消防から潜水隊やレスキュー隊も出動。騒ぎに気づいた地元住民ら約50人が心配そうに見守る中、防波堤の消波ブロックに引っかかっている状態の船に潜水隊が近づき、周辺に人がいないか捜索したが発見に至らず、紀州日高漁協の協力で船揚げ場にえい航。エンジンも搭載されておらず、「この辺の人の船とちゃうな。川で使うような船やな」などの声に現場の緊張感も次第にほぐれ、船尾に記入されていた住所や名前から、本人と連絡を取り、徳島県那賀郡羽ノ浦町の男性所有のアユ漁専用の川船と判明した。
男性によると、去る11日午後1時ごろに確認に行った時はすでに流されていたらしく、海保は「台風9号の大雨で川に係留していたのが流され、2日かけて約80㌔漂流して流れ着いたのでしょう」と話している。蒸し暑さで汗びっしょりの消防隊や地元住民らも「とにかく人が乗っていなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。
13日昼前、由良町戸津井地内で水難事故が発生し、大阪の男性(45)が心肺停止状態で市内の病院に搬送された。
日高広域消防によると、現場は戸津井漁港から西約1㌔の海岸線で、午前11時40分ごろ、「男の人が岸から30~40㍍沖へ流され、見えなくなった」との通報があり、同消防から潜水隊やレスキュー隊が出動。隊員らは戸津井漁協の協力で漁船に乗り込み、現場周辺へ急行。岸から数十㍍沖の水深約3㍍の海に男性が沈んでいるのを発見。隊員が海に飛び込み、引き揚げて漁船で漁港に搬送し、救急隊に引き継いだ。救助したときはすでに心肺停止状態で、救命措置を施しながら日高病院に搬送し、治療が続いている。男性が何人でいつから来ていたのかなど、詳しいことは御坊署らが調べている。