普段そう優柔不断ではないつもりだ。「好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、不必要なものは買わない」とはっきりしている方だが、先日たかだかメーク落とし一つに大いに悩んでしまった。
男性はご存じないかもしれないが、いまやメーク落としの種類は数知れないほど多い。リキッドタイプやオイルタイプ、ジェルにクリーム、固形せっけん、泡状、ふき取りコットンタイプ、ダブル洗顔のいらない便利なクレンジング、アイメーク専用まである。さらに各メーカーはこの戦場のような「メーク落とし市場」を勝ち上がるため、コラーゲンやヒアルロン酸、美白エキス、コエンザイム、AHA...などあらゆる成分を配合して消費者の購買意欲を刺激している。いつもはテレビCMで流れていて値段も平均的なものを使ってきたが、その日は何となく別の商品に目がいったことから決断のタイミングを逃してしまった。「メークと一緒に汚れも落とし、透明感のある素肌へ」「年齢とともに失われる潤いとハリを与える」「角質ケアで黒ずみクリア」など女性の心をくすぐる文句と、カタカナだらけで訳の分からない成分表、メーカーのイメージなどに振り回され、かれこれ20分程店内をうろうろしてしまった。
結局はどの商品を選んでも特に問題がなければそれなりに満足するし、突然女優のような美肌になるわけがないのでそれなりにがっかりもするのだが、選んだからには後悔はしたくない。今月30日、また一つ大きな選択の時が迫られる。心をくすぐるだけの信憑性の疑わしい文句、訳の分からないあいまいな言葉、党や人のイメージなどに振り回されることなく、しっかりと悩んだ上で投票に臨みたい。(と)