日高川町が14日に高津尾の日高川ドームで世界一長い焼き鳥にラストチャレンジする。町には備長炭(生産量)、美山森林公園のフジ棚(長さ)、椿山ダム湖の山びこ(素晴らしさ)などいくつかの日本一があるが、焼き鳥の長さもかつては日本一。記録は21㍍で、山口県長門市の23・42㍍、2位福島県川俣町の22・07㍍に次いで現在3位。世界一に挑戦とは言っても今回目指すのは22㍍で、とうとう新記録への挑戦は断念することになった。
これまでを振り返ると特産のホロホロ鳥や備長炭など地元産にこだわった材料の焼き鳥で3度王座に君臨。ホロホロ鳥の本場中津、フジ棚がある美山、古典芸能のメッカ道成寺と会場を変えながら挑戦し、特産物をはじめとする地域を全国にアピールしてきた。さらに川俣町の町長が敵情視察に訪れたり、挑戦する際にはチャンピオンに時代がかった文言の挑戦状を叩きつけるなどで交流。大の大人が長い焼き鳥を作るのに一生懸命になり、面白おかしくやりとりするこのイベントは筆者の好きな取材の一つで、毎回記事には熱が入る。今回が最後だと思うと寂しい限りだ。
断念した理由は、町内では竹が見つからず、地元産へのこだわりから。もともとこのイベントは、地域のPRと交流が目的で、新記録にこだわらずとも、もう十分に当初の目的は達成できたと言える。ホロホロ鳥は大手ビールメーカーの景品となり全国ネットのCMにも登場したほど。イベントをメジャーにし、長門市と福島県会津若松市との間で焼き鳥戊辰戦争を勃発させるなど他地域同士の交流まで促進させた日高川町の功績は大きい。新記録にならずとも、これまで以上のアピールで初代王者のパワーと意地を全国に見せつけ、見事有終の美を飾ってもらいたい。 (昌)