梅雨前線による集中豪雨で全国的に大規模な災害が発生しているなか、県内の沿岸のまちでは26日、大地震の津波を想定した一斉避難訓練が行われた。ことしは18市町、約7000人が参加し、津波警報、避難勧告放送を受けて情報収集、避難所への参集、炊き出し等をシミュレーション。連日の生々しい被災状況を「あすはわが身」ととらえ、各地で地域単位の自主防災力向上に努めた。
県は昨年4月、津波による死者をなくすことを目指し、「津波から『逃げ切る!』支援対策プログラム」を策定。今回は4年前から三重、徳島、高知の3県と合同で実施している津波避難訓練に合わせて、沿岸の18市町で津波情報伝達訓練、10市町で住民避難訓練が行われた。日高地方は御坊、美浜、日高、由良、みなべで津波情報の一斉放送、御坊、美浜、日高、由良、印南で住民避難が行われ、それぞれの地域で消防団等の関係団体も参加した。
町内の12地区すべてに自主防災会が組織されている美浜町では、役場職員、消防団員も合わせて約1500人が参加。約430世帯900人が暮らす吉原地区は200人以上が松原小学校へ避難し、自主防災会が中心となって炊き出し、情報収集、救助訓練が行われた。生活支援班は200人分のカレーライスを作って配り、救助班はチェーンソーで家屋倒壊による負傷者救出を実践。生活支援班の津本由紀子部長は初めて行った炊き出し訓練を振り返り、「ごはんは灯油を燃料に炊きますが、鍋の構造上、火加減の調節に練習が必要だと感じました」と話し、区長も務める自主防災会の田端紀夫会長は「子どもからお年寄りまで多くの住民が参加してくれ、危機意識は高まっていると思います。全体的に各部門とも動きはよかったのではないか」と話していた。
御坊市では、湯川町内の住民約320人が湯川コミュニティセンターと小学校体育館に参集。日高町では、沿岸部の地区で総勢約850人の住民が参加しての避難、一部地区では心肺蘇生やAEDの訓練も行った。