第91回全国高校野球選手権和歌山大会は12日目の24日、準々決勝2試合が行われ、第2試合では南部が劇的な大逆転サヨナラ勝ちで市和歌山を6―5で破り、2年ぶり18回目のベスト4入りを決めた。南部は土壇場の9回1死1塁から4連続適時打を含む6連打で3点差を一気にひっくり返し、27年ぶりとなる夏の甲子園まであと2勝とした。26日は選手休養日で試合がなく、27日に準決勝を迎える。
9回表にだめ押しと思われる2点を失ったが、南部ナインにあきらめの気持ちはなかった。その裏、2、3回戦で計9安打と振れていなかった打線が、市和歌山のエース・木村を攻略。1死1塁から連打、連打で得点を重ね、土俵際で古豪を見事にうっちゃった。
南部の9回の攻撃は6番から。簡単に1死を取られたあと、松根が死球で出塁。代打の米田と中島がそろって中前へ運んで満塁とすると、津村の右前打、火縄の中前打、鍋屋の左前打と3連続適時打であっという間に試合を振り出しに戻した。敗色濃厚のムード一転、なおも続く1死満塁のサヨナラ機。次打者・上村は三遊間にはじき返すと、遊撃手からの懸命の本塁送球も右にそれて(記録は内野安打)ついに6点目の走者が生還。大逆転勝ちを決めた。
南部は先発・上村が2失策もあって2回3分の1で2点を献上。2番手・井口は登板直後の1死満塁を三振などで切り抜けたものの、8回に2長短打で1失点し、9回にも3単打で2点を奪われる苦しいマウンドだった。
3回戦までチームを支えてきた投手陣が踏ん張りきれなければ、打線が奮起するしかない。1回、上村の左前適時打と楠本の中前適時打で2点を先制。7回1死1、3塁からの井口のスクイズでは相手投手の見事なグラブトスの前に勝ち越し走者の本塁突入を阻まれ、8回の1死3塁にはあと一本が出ないなど好機を生かせない場面もあったが、最終回の怒とうの6連打ですべてを帳消しにした。
南部打線は終わってみれば12安打で今大会初の二けた安打。相手のお株を奪う5盗塁、最終回の代打策など井戸大志監督の采配もズバリと的中し、4強激突の大一番を前に勢いに乗ってきた。
市和歌山 002 000 012 5
南 部 200 000 004 6