田辺・御坊地方拠点都市文化推進事業の第15回熊楠の里音楽コンクール本選は19日に紀南文化会館大ホールで開かれ、バイオリン部門で日高高校3年の川瀬麻日香さん(御坊市)が最優秀の南方熊楠顕彰会会長賞に選ばれた。県内で2人目の受賞、自身にとって最後の出場となる舞台での快挙に喜びいっぱいだ。
バイオリン部門には、全国から1次審査を通過した23人が出場。川瀬さんは飛び級で大学・一般の部(Fクラス)にエントリーし、課題曲「コンチェルトem 1楽章op64」(メンデルスゾーン)を演奏。ロマンチックで難しい曲だが昨年春にも弾いたことがあり、復習する気持ちで技術面と表現力の両方を磨いてきた。意気込んで臨んだ本番、コンクールでは珍しく「ブラボー!」と歓声が上がるほど場内の観客約500人を感動させ、審査員からは特に芸術点で高い評価を得た。指導の中西忠さん(由良町)も「母親の死などいろんな困難を乗り越えてきた彼女だからこその演奏。本当に素晴らしかった。技術面ではまだまだ伸ばしていけると思うが、いままで聴いた中で一番」と大絶賛。川瀬さんは「自分なりには反省点もあったので、結果を聞いてびっくりしました」と驚きを隠せない。同コンクールには小学2年生のときから毎年出場しており、1位には何度も選ばれてきたが会長賞は初めて。高校卒業後は大学でバイオリンを続けるが、コンクールに出場するかどうかは未定で、事実上最後の舞台となった。「ずっととりたいと思っていた賞なので、最後に受賞でき本当にうれしく思う。これを励みに、今後は音楽教諭という将来の夢に向かって一層頑張りたい」と目を輝かせた。
川瀬さんは、8月23日に「コンクール最優秀者と賛助出演によるきびドームガラコンサート2009」に出演し、課題曲を披露する。時間は午後1時からで、入場券は1000円。問い合わせは事務局の紀伊民報℡090―4562―0640まで。また、8月8日に由良町中央公民館で開かれるサマーコンサートにも出演する。無料。問い合わせは中西忠バイオリン教室℡1280まで。このほかコンクール入賞者は次の皆さん。
【ピアノ部門】幼児②岩橋直輝(御坊はこぶね幼)▽小1、2年③山下歩里(南部小)▽小5、6年③伊藤美咲(松原小)▽Xクラス=19歳以下で該当する学年より下のクラスを選択①中野愛花(塩屋小)②内田幸音(印南小)③柳澤玲那(笠松小)【バイオリン部門】幼児①岩橋直輝(御坊はこぶね幼)▽小3、4年③硲間千央(畑小)▽中学生②名倉佑夏(日高高校付属中)▽Xクラス③名倉智軌(御坊小)▽Sクラス=20歳以上で高校生の部以下のクラスを選択②名倉美知代(御坊市)