車の整備技術や顧客への対応力を競う日本自動車整備振興会連合会主催の第17回全日本自動車整備技能競技大会(11月21日、東京)に、市内島の越本浩司さん(50)と日高川町早藤の松尾晃人さん(30)ペアが出場することが決まった。日高支部勢の全国出場は初めて。今月15日に開かれた和歌山支部予選を勝ち抜き、4年越しの目標達成に大喜びの2人は、大舞台へ向け早くもやる気をみなぎらせている。
「Paddock k2 」代表の越本さんは整備歴30年のベテラン。この道10年の松尾さんは日高川町土生の「松尾サービス」で整備士として働いている。4年前、「もっと自分の技術を向上させたい」と意欲満々の松尾さんが同大会への出場を10年来の付き合いがある兄貴分の越本さんに相談。「ぜひ挑戦しよう」と意見が一致し、コンビが結成された。
2年に1度開催されており、2年前の県予選に初参加したが、あえなく落選。2回目のチャレンジとなったことし、「学科」、「実技」、客からの聞き取りと説明力が問われる「アドバイザーテスト」の3種目の総合得点で競われ、見事1位に輝いた。和歌山支部ではこれまで和歌山市と那賀が優勝を独占してきたが、初めて日高支部の名を刻んだ。
全国大会では学科はなく、実技とアドバイザーテストの2種目。実技は、70分の制限時間内に2人で車を点検し、どこに不具合があるかを突き止めることと、その過程がチェックされる。代表1人によるアドバイザーテストは松尾さんが担当することになっており、1級整備士試験に相当する難問が与えられ、客からの聞き取りでどこが悪いのか想像し、正確な説明ができるかの能力が問われることになる。越本さんは「実技では、例えばエンジンがかからないとなると、考えられる原因はたくさんある。その中でいかに見つけ出すかが問われるので、仕事が終わってから練習あるのみ。大会で使われる車種が9月下旬ごろに発表されるので、それから気合を入れて特訓します」と大張り切り。松尾さんも「頼れる越本さんがいるので安心してやれる。自分の技術がどれだけ通用するのか楽しみだし、息ぴったりのコンビネーションを発揮したい」と胸を躍らせる。「全国ではまず最後までやり遂げることが目標。出来れば上位入賞を狙いたいが、順位よりもいい経験を積んで今後に生かしたい」と声をそろえている。