第91回全国高校野球選手権和歌山大会9日目の21日、第1試合に登場した南部は近大新宮を4―3で破り、2年ぶりのベスト8進出を決めた。南部は、初戦を3安打完封の好投手から序盤に2本塁打で4得点。3回以降は打線が沈黙、無得点に終わったものの、2回戦同様に上村―井口の継投が決まり、辛くもリードを守り切った。
南部は1回、近大新宮の左腕・新田の立ち上がりを攻め立て先頭・津村が中前打。火縄の犠打のあと、鍋屋が四球を選んで好機を広げると、続く主砲・上村がフルカウントから内角低めの速球を強振し、左越えへ大会第7号となる3点本塁打をたたき込んだ。上村は初戦で無安打と振るわなかったが、会心の先制打でそのうっぷんを晴らした。
勢いづく南部打線は1点詰め寄られたあと、すぐに反撃。2回、先頭・甲斐が外角低めの速球をものの見事に右翼へはじき返し、大会第8号の本塁打。再びリードを3点差とした。
2本塁打で流れを引き寄せれば、あとは投手陣が踏ん張る。南部の上村は、2回に3塁打と犠飛で1失点。5回にも適時3塁打で1点を許したが、その後の1死3塁ではピシャリと後続を断ち、5イニング被安打4、2失点と先発の役割を果たした。6回からマウンドに上がった井口も好投。7回に適時2塁打で1点こそ献上したものの、最終回は2死1、3塁のピンチを三振で切り抜け、チームを準々決勝へ導いた。自慢のスライダーがさえ渡り、6奪三振。強まる雨もなんの、救援登板の期待に応えた。
南部は打線が4安打と2回戦同様に湿りがちだったものの、豪快な本塁打攻勢で2試合連続1点差の接戦を制した。
近大新宮 010 010 100 3
南 部 310 000 00× 4