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県が梅酢の研究

2009年6月27日
写真:大量のポリフェノールを含む梅

6272.jpg 県は今月から、 成人予防に効果があるといわれる物質 「ポリフェノール」 を梅酢から大量に抽出する技術の研究を始めた。 文部科学省の産学官連携推進事業の一環。 飲料水など食品への応用開発にまで踏み込んで研究する。 「一定の成果が出れば今まで処分していた梅酢が有効活用でき、 梅産地の活性化につながる」 と期待されている。
 
 梅酢は梅干しの加工過程で発生。 県内で年間1万6000㌧が排出されるが、 半分程度が廃棄処分となっている。 今回の研究対象のポリフェノールは、 梅の果実に多量に含まれている。 抗酸化作用があるほか、 循環器疾患・がん・骨粗しょう症などを予防するビタミンやミネラルの働きを助ける効果があるとされる。 ことし2月に開かれた紀州うめ研究協議会の研究成果発表会でも、 近畿大学先端技術総合研究所の三谷隆彦教授が 「果物や野菜はがんなどの予防につながるとされるが、 ビタミンなどの単独摂取ではあまり効果がなく、 ポリフェノールを一緒に摂ることが有効なのではないかと考えられている」 と説明した。
 
 県は高価な果実を使うのではなく、 梅干加工過程で自然にできる梅酢からの大量抽出を考え、 県工業技術センター・近畿大学先端技術総合研究所・同大学生物理工学部・県立医大が協力して今月から研究を開始した。 梅関連の研究ではこのほか、 ポリフェノールの効能として、 血圧低下や脂質代謝改善の効果なども検証する。 産学官連携促進事業は本年度から23年度までの3カ年。 県は 「現在は有料で業者に処理を依頼しているところもある梅酢だが、 有効活用が可能となれば新たな資源として地域の活性化につながる。 ポリフェノールの機能性が科学的に証明されることで、 梅の消費拡大も期待できる」 と話している。 同事業ではこのほか、 梅果実の機能性を高める栽培管理技術の開発や、 発酵技術による飲みやすい柿酢の開発などにも取り組んでいく。

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