釣り鐘お里帰りイベントをはじめ、薪能、歌舞伎など数々の道成寺公演を成功させている「おいでよ日高実行委員会」が16日に初会合。本年度は10月21日に高津尾の日高川交流センターで行う「文楽日高川公演」の準備を進めていくことになった。公演は道成寺ものの「日高川入相花王」など3演目で人形遣いの人間国宝、吉田簑助さんらそうそうたる顔ぶれが出演。道成寺文化を身近に楽しむ絶好の機会となりそうだ。
実行委員会は、道成寺を古典芸能のメッカとして全国にアピール、地域活性化を図ることを目的に道成寺関連イベントを実施。事業を終了するたびに解散の形を取っており、ことしも文楽公演に向けて委員会を立ち上げた。
町内での文楽公演は17年9月の道成寺、19年3月の川辺西小学校体育館に続き3回目で、午後1時半と5時からの2部構成。1部は町内の小学6年生と全中学生が対象で、公演(無料)のほか文楽教室や吉田清之助さんの清十郎襲名披露口上などもあり、若い世代が文楽の醍醐味を身近に堪能できる内容。演目は「本朝廿四孝(にじゅうしこう)」の「十種香の段」「奥庭狐火の段」で、3回目の来町となる吉田簑助さんをはじめ、豊竹嶋太夫さんらが出演。戦国時代、八重垣姫が恋人の武田勝頼の命を救おうとする女性の思いを表現する躍動的な舞台。2部は一般向けで、演目は「絵本太功記」の「夕顔棚の段」「尼ケ崎の段」と「日高川入相花王」の「渡し場の段」。「絵本太功記」は明智光秀の苦悩を描くストーリーで、桐竹勘寿さんらが出演。締めくくりの「日高川入相花王」は清姫の太夫を豊竹呂茂大夫さん、人形を吉田簑二郎さんが遣い、船頭は太夫が豊竹芳穂大夫さん、人形が吉田清五郎さんで鶴澤清馗さんらの三味線に合わせて日高川の渡し場のくだりを熱演する。安珍を追ってきた清姫が船頭に乗船を拒まれ、嫉妬と怒りで大蛇となり入川。大蛇と清姫の人形が入れ替わりながら荒れ狂う大波の中を泳ぎ、女の激情を描く。チケットは全席指定2000円で、500席程度。販売は8月17日から交流センターなど3カ所でスタートする。実行委員会の役員は次の皆さん。
会長=石倉忠明▽副会長=加門眞悟▽監事=鳥居守、丸山初美