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南塩屋の猪谷で山火事

2009年5月29日
写真:山の斜面で上がる炎に上空から放水する防災ヘリ (27日 午後6時4分ごろ)

5291.jpg 27日昼、市内塩屋町南塩屋地内、通称・猪谷(いのだに)の山林から出火。火はあっという間に山頂付近まで広がり、境界の尾根を越えて印南町南谷へも延焼拡大。日付が変わっても燃え続けたが、市、日高広域両消防や消防団員の夜通しの活動、防災ヘリや自衛隊ヘリからの放水、未明から降り出した雨にも助けられ、午前3時30分に鎮圧。残り火を処理し発生から約20時間後に完全に消し止めた。少なくとも14㌶を焼失したが、幸いケガ人はなかった。

 現場は市給食センターから東約1㌔、 山がいくつも連なり、 関西電力の鉄塔が立ち並ぶ森岡地区で、 午後3時20分ごろ、 山のふもと付近で測量のため下草を伐採していた作業員が、 近くで火が出ているのを見つけ、 同僚を通じて119番通報した。 市消防隊が到着したときは大きな火が上がっており、 池からホースを数㌔延長し放水したが、 空気が乾燥している上、 大人の胸付近までシダなどが生い茂っており、 火は見る見るうちに山頂付近まで達した。 市内全消防団を招集したが、 南東方向へ吹く風にあおられて延焼や飛び火は名田町野島付近まで広がった。 崖のような急斜面を少しずつ進みながらの消火活動では追いつかず、 午後5時ごろには印南町との境界を越えたため、 日高広域消防とすでに待機していた印南町消防団も全団員が出動。 塩屋側と南谷側から挟み撃ちする格好で懸命の消火活動を展開し、 防災ヘリも空から何度も放水したが消火することが出来なかった。 日没後、 塩屋側では塩屋分団が警戒しながらふもと付近での消火活動を続け、 印南町側では広域消防と消防団印南、 稲原分団を中心に、 全身泥だらけで疲労もピークに達する中、 断続的に放水した。

 市消防本部では応援を要請した自衛隊信太山駐屯地の隊員らも交えて深夜から対策を協議。 午前2時ごろからは雨が降り出し、 火の勢いは徐々に衰え始め、 3時30分にはほぼ鎮圧状態となった。 夜が明けた午前5時前から信太山駐屯地のヘリ2機が上空から、 消防団員は山に入って放水を続け、 印南町側では9時11分に完全に鎮火。 塩屋側でも大きな火は見えなくなり、 至る所でくずぶっていた残り火も処理して11時22分に完全に消し止めた

 消防によると、 焼失面積は午前9時30分現在14・5㌶で、 まだ広がる可能性はある。 山は地元区や複数の個人が所有しているという。 御坊署では、 草刈り機での作業中に何らかの原因で火が出た可能性があるとみているが、 詳しいことは消防と合同で調べている。

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