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田中さんに新風賞

2009年5月27日
写真:賞状を手に喜びの田中さん

5273.jpg 自由律俳句、はまゆう吟社会員の市内塩屋町北塩屋、田中好美さん(71)は、このほど全国結社「青い地球」の2009年度新風賞を受賞。青い地球東京大会の席上で表彰を受けた。

 新風賞は、同結社の年間機関誌掲載の作品から、最も清新な句を発表した人に贈られる賞。講評では「このところ急成長し、誌上に新風を吹き込んだ」と高く評価されている。受賞作品は「紙人形」と題した15句。タイトルになった句は、「道行の紙人形吹雪いて目鼻ない」。紙人形の作品展を鑑賞した際、「道行(みちゆき)」と名付けられた男女2体の紙人形から受けた印象を詠んだ句。雪の中を進む道行(心中)の男女は、田中さんの好きな歌舞伎でもよく取り上げられるテーマ。顔の描かれていない白い紙人形に秘められたドラマの重さ、思いの深さに心を打たれて詠んだ。そのほか「九条 ねじれもよじれもない梅の徒長枝」「過疎の風しっかり抱いてダム湖の鯉のぼり」などふるさとの風物に社会的な問題をからめて詠んだ句、「まゆ玉ひとつ水に浮く女工哀史」「三十八度線をこえる焦げたモロコシの髭」など旅行先で受けた感慨を詠んだ句と、幅広く深みのある作品となっている。

 田中さんは昭和47年、同会の発足時から参加。中断していた時期もあるが、20年以上の句歴になる。田中さんは「ずっと続けてこれてよかったと思います。これまでの作品を振り返ってみると、その時の家族の出来事などがよみがえり、夢中になって詠んできた句が自然と『自分史』になっているようです。育ててくださった会の皆さんに感謝し、より一層励まなければと思います」と賞状を手に喜びを話している。 

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