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自殺者減へこころの絵本

2009年4月18日

片山絵本.jpg 自殺者の減少へ向け、御坊保健所はこのほど、オリジナルのこころの健康づくり絵本「ポンポコ山の聞き耳ずきん」を作製した。管内では特に高齢者の自殺が目立っており、大きな要因となっている「うつ病」を発症した場合に家族や周囲の人がどのように接すればいいかを、物語風に分かりやすく説明している。希望者に配布することにしており、こころの病気への正しい理解を呼びかけていく。
  年々増加傾向にある自殺者は全国で年間3万人を超え、県内では369人(平成20年)、御坊保健所管内でもここ数年は毎年20~30人を数えている。人口10万人当たりの自殺者は、御坊管内が33・4で、全国平均の23・7を大きく上回っている。平成20年の統計から、御坊保健所管内では60歳以上の自営業の男性に自殺者が多い傾向にあることが判明。中でも高齢者の自殺は慢性疾患による苦痛や将来への不安、身体機能低下に伴う社会や家庭での役割の喪失感などからうつ病を発症するケースが背景にあることから、うつ病への理解を深めてもらおうと、親しみやすい絵本を作製した。
 拾ったずきんをかぶったことで動物の言葉を聞き取れるようになった男性がタヌキから、うつ病になって家に閉じこもってしまったおばあさんの話を聞いて、どのように接すればいいかを訴える物語。出版されている「自殺は予防できる」(本橋豊著)を参考にアレンジし、保健所のアルバイト女性が絵を描いて完成させた。保健所では「絵本でも強調していますが、うつ病の人に『頑張れ』と励ましすぎると余計に深刻になっていきます。無理をさせずゆっくり休ませてあげることが大切です。誰もがかかる可能性のある病気ですので、家族だけで悩まないで、保健所や病院など心の専門家に相談してほしい」とし、「絵本が少しでもうつ病を理解するきっかけに役立ってもらえれば」と願いを込めている。
 絵本はA5サイズ、全28㌻。心に関する相談や治療機関の電話番号なども掲載している。各市町に配布して各教室などで役立ててもらうほか、一般の希望者にも無料で提供する。詳しい問い合わせは同保健所℡3481まで。

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